井戸水中の従属栄養性鉄酸化菌による懸濁態鉄の生成と溶存有機炭素の消費

井戸水中の従属栄養性鉄酸化菌による懸濁態鉄の生成と溶存有機炭素の消費

レコードナンバー650373論文タイプ学術雑誌論文
ALIS書誌IDZZ00016414NACSIS書誌IDAN0024866X
著者名坂崎 京子
八木 明彦
横井 時秀
ほか1名
書誌名陸水學雜誌
別誌名Japanese journal of limnology
発行元日本陸水學會
巻号,ページ63巻・ 1号, p.47-57(2002-02)ISSN00215104
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抄録愛知県知多半島には、赤水を溶出する湧水が多くあり、特に鵜の池の土手に位置する井戸水の周囲には多量の赤土が堆積している。この井戸水(最大深度140cm)について1998年から1999年に調査した結果、溶存酸素の鉛直分布において、2mgL-1以下に急激に減少する深度で、溶存有機炭素(DOC)の極小値が出現し、かつ懸濁態鉄の極大値が観測された。この深度付近の層には検鏡の結果、多量の従属栄養の鉄細菌であるLeptothrix sp.が認められた。室内実験から、従属栄養性鉄細菌の増殖に伴い溶存態鉄の減少に対応し懸濁態鉄の生成とDOC消費が確認できた。さらに愛知県内の赤水が溶出する他の湧水についても、従属栄養性鉄細菌の増殖に対応したDOC消費と溶存態・懸濁態鉄の増減を求め、従属栄養性鉄細菌(KK-2)による懸濁態鉄の生成速度は0.61ngCFU-1d-1が得られた。KK-2は高月院(豊田市)より分離したもので、この地点で春・夏期に認められる赤水は微生物による懸濁態鉄の生成であると示唆された。また、DOC画分(分子量(MW):<5,000)とDOCに結合した溶存態鉄の画分(MW:5,000~100,000)を主として分離細菌が消費していると考えられた。
索引語井戸;水;鉄;細菌;微細懸濁粒子;溶存;有機物;炭素
引用文献数24
登録日2011年03月05日
収録データベースJASI

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