日米の内湾域環境管理政策の展開と「順応的管理」概念

日米の内湾域環境管理政策の展開と「順応的管理」概念

レコードナンバー650438論文タイプ学術雑誌論文
ALIS書誌IDZZ20005762NACSIS書誌IDAN10073846
著者名高山 進
書誌名三重大学生物資源学部紀要 = The bulletin of the Faculty of Bioresources, Mie University
別誌名The bulletin of the Faculty of Bioresources Mie University
発行元三重大学生物資源学部
巻号,ページ27号, p.61-76(2001-10)ISSN09150471
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抄録(「おわりに」) 地球サミットにおいてとりまとめられたアジェンダ21にはSustainable Developmentの概念と対になった「環境と開発の統合的理解」という考え方が提起されている。本稿が扱ったテーマは、新しい環境政策の方向を示唆しているこうした国際的な要請を、国内の環境管理、とりわけ持続性・循環性が成立する自然的な単位として理解すべき閉鎖性内湾の管理問題に対して日米両国および地域社会がどのようなスタンスで臨んでいるのかを、比較しようとしたものである。 アメリカでは、閉鎖性内湾や流域といった広域的な生態系を管理する際に、科学性と参加性を共に重視するエコシステム・マネジメントの理念と実践を積み重ねてきている。その経験の中から「順応的管理(Adaptive Management)」という概念に収斂される管理プログラムを発展させている。筆者はこの概念が、アジェンダ21が述べるSustainable Developmentや「環境と開発の統合問題」を地域レベルで受け止めた時の一つの典型的な回答となっているものと理解している。 一方、日本においては、内湾管理をめぐる従来の政策展開を見る限り、自然生態系の持続性・循環性に照準を当てた総合管理プログラムは十分練られてこなかった。このことを地球サミットの課題提起から見るならば、日本社会が「環境と開発の統合問題」を、社会的プログラムとして十分に鍛えるチャンスを逸していると評価できる。アメリカの「順応的管理(Adaptive Management)」に関する議論と実践から日本の課題の方向性を読みとることができる。
索引語日本;アメリカ;沿岸;環境;管理;政策;生態系;持続性;事例研究
引用文献数15
登録日2011年03月05日
収録データベースJASI, AGROLib

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