メボウキ立枯病(新称)の発生

メボウキ立枯病(新称)の発生

レコードナンバー650775論文タイプ学術雑誌論文
ALIS書誌IDZZ00016779NACSIS書誌IDAN00352796
著者名田場 聡
大城 篤
高江洲 和子
ほか1名
書誌名土と微生物
別誌名Soil microorganisms
発行元土壌微生物研究会
巻号,ページ56巻・ 1号, p.31-36(2002-04)ISSN09122184
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抄録(旧ソビエト連邦)で初めて報告17)され、その後イタリア7)、フランス12)、アメリカ1、2、4、9、15、18)およびイスラエル6)で発生が確認されている。また1968年には、Dzidzariya3)によって分化型が提唱されている。本病害は主として種子により伝搬するとされており5)アメリカ合衆国やイスラエルでは栽培面積の拡張に伴い発生が拡大している。 分離菌の同定結果および接種試験からメボウキに立枯れを引き起こす病原菌はメボウキにのみ病原性を示すことから、Fusarium oxysporum f. sp. basilicumと同定された。日本ではこれまで、メボウキに発生する病害としてBotrytis cinerea Persoonによるメボウキ灰色かび病16)およびCercospora guatemalensis Muller et Chuppによるバジル(メボウキ)円斑病13)の報告がある。海外ではロシア、フランス、イタリア、アメリカおよびイスラエルでFusarium oxysporum Schlehtend:Friesによるメボウキの萎凋性病害が報告されている1、2、4、6、7、9、12、15、17、18)。しかし、日本ではFusarium oxysporum Schlehtend:Friesによるメボウキの病害は報告されていない。本研究で明らかなように、最も顕著な症状は立枯れであることから、本病害をF.o.basilicumによるメボウキ(バジル)立枯病(Fusarium Wilt and Crown Rot of basiI)とすることを提案する。 要旨 1999年11月に沖縄県糸満市のメボウキ(バジル:Ocimum basilicum L.)に萎凋、えそを伴う立枯症状を呈する病害が発生した。罹病株からはFusarium oxysporum Schlehtend:Friesが高率に分離された。また5科17種に対する浸根接種の結果、メボウキにのみ病原性が認められた。病徴を生じた株からは同一菌が再分離された。以上の結果から、分離菌をFusarium oxysporum Schlechtendahl:Fries f. sp. basilicum Dzidzaryaと同定した。本菌によるメボウキ立枯症の発生は未報告であるため、本病をメボウキ(バジル)立枯病と新称することを提案する。
索引語シソ科;立枯病;発生;真菌類(不完全菌);病原性;発生生態;薬用植物;香辛料
引用文献数18
登録日2011年03月05日
収録データベースJASI, AGROLib

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