直播水稲における一株の生育量と耐ころび型倒伏性との関係

直播水稲における一株の生育量と耐ころび型倒伏性との関係

レコードナンバー650890論文タイプ学術雑誌論文
ALIS書誌IDZZ00014890NACSIS書誌IDAN00189888
著者名寺島 一男
酒井 究
椛木 信幸
書誌名日本作物學會紀事
別誌名Proceedings of the Crop Science Society of Japan
Japanese journal of crop science
日本作物学会紀事
発行元日本作物學會
巻号,ページ71巻・ 2号, p.161-168(2002-06)ISSN00111848
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抄録水稲における一株の生育量の違いが耐ころび型倒伏性に及ぼす影響の要因を明らかにする目的で、耐ころび型倒伏性の異なる水稲2品種を同一、あるいは異なる密度条件で栽培し、出穂期に各株の地上部、地下部の生育量と押し倒し抵抗を測定して相互に比較を行った。耐ころび型倒伏性に関する倒伏指数[(草丈x地上部重)/(測定高x押し倒し抵抗)]は、高密度条件下で生育した株や同一密度条件においても穂数の少ない株で高い値となり、生育量の小さな株で耐倒伏性が低下する傾向が認められた。この傾向は、耐倒伏性の異なる品種を比較した場合や、不織布を埋設して心土層への根系の発達を制限した圃場で比較した場合においても同様であった。地上部重に対する根重の比率は穂数の異なる株間で大きな差異を示さなかったことから、穂数の少ない株での倒伏指数の低下を根重の変動のみから説明することは困難であった。一方、単位根重当たりの押し倒し抵抗は穂数の少ない株や高密度条件で生育した株で低く、単位根重の株支持力に対する効率が生育量の小さな株で低下する傾向が認められた。この点について、株基部に作用する根の支持力が地上部モーメントと同様にトルクとして働くと仮定して解析を加えた。その結果、生育量の小さな株で耐倒伏性が弱まるのは、根重が少ないだけでなく、根の支持力の作用点と倒伏時の回転の中心との距離も短くなり、両者の積で推定される株支持力のモーメントがより顕著に低下するためと推察された。
索引語水稲;直播き;生育;倒伏
引用文献数21
登録日2011年03月05日
収録データベースJASI, AGROLib

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