チモシーおよびオーチャードグラス付着乳酸菌発酵液の添加がサイレージの発酵品質に及ぼす影響

チモシーおよびオーチャードグラス付着乳酸菌発酵液の添加がサイレージの発酵品質に及ぼす影響

レコードナンバー650908論文タイプ学術雑誌論文
ALIS書誌IDZZ00014871NACSIS書誌IDAN00194108
著者名増子 孝義
張山 陽司
高橋 由紀
ほか3名
書誌名日本草地学会誌
別誌名日本草地学会誌
Japanese journal of grassland science
Glassland science
Journal of Japanese Society of Grassland Sciences
Journal of Japanese Society of Grassland Science
発行元日本草地学会
巻号,ページ48巻・ 2号, p.120-125(2002-06)ISSN04475933
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抄録増子孝義・張山陽司・高橋山紀・曹力蔓・後藤正和・太島光昭(2002):チモシーおよびオーチャードクラス付着乳酸菌発酵液の添加がサイレージの発酵品質に及ぼす影響。日草誌48、120-125。東京農業大学生物産業学部(099-2493北海道網走市字八坂196) 実験1と2では、チモシーおよびオーチャードグラスから作製された牧草付着乳酸菌発酵液(FJLB)を供試して、発酵日数と希釈倍率による成分変動を調べた。実験3と4では、FJLBの添加がチモシーサイレージおよびオーチャードクラスサイレージの発酵品質に及ぼす影響を調べるために、希釈倍率を変えて作製したFJLBと異なる添加量のFJLBを供試した。 FJLBは両草種ともに、発酵1日目ですでに乳酸や酢酸が生成され、pHは3.6まで低下した。酪酸は生成しないか、生成されても微量であった。乳酸菌の増殖は著しく、1日目に108cfuml-1以上に達した。FJLBは4日目を経過しても、安定的であったが、好気性細菌と酵母菌の増殖経過から判断すると、発酵2日目をめどに使用するのが望ましいと考えられた。FJLBの量を確保し、多量の添加に備えたいと考え、希釈倍率を変えてFJLBの作製を行った。両草種ともに,希釈倍率を高くしてもpHが低く、乳酸菌数の多いFJLBが作製された。FJLBは材料草に付着する微生物群のうち、乳酸菌種が材料草の糖や培養時に添加したグルコースを基質として、優勢に増殖したものであり、その発酵庄産物として乳酸や酢酸を含んでいることが明らかとなった。 サイレージ調製時に添加されたFJLB量から、新鮮物1g当たり9.8x105-1.5×107cfuの乳酸菌が添加されたことになる。無添加区のサイレージの発酵品質は、チモシーとオーチャードグラスともに劣質であった。FJLBを添加すると、サイレージの発酵品質が改善された。希釈倍率を高めたFJLB(FJLBx10)を添加しても、添加量を少なくしても(1mlkg-1)、Vスコアーが高かった。すなわち、FJLBの希釈倍率や添加量にかかわらず改善効果が認められた。このような添加効果は、FJLB中の乳酸菌がサイレージ発酵過程で増殖し、多量の乳酸生成をもたらし、酪酸発酵が抑制されたことにより発現されたものと考えられた。
索引語チモシー;オーチャードグラス;細菌(乳酸菌);添加;サイレージ;発酵;品質
引用文献数12
登録日2011年03月05日
収録データベースJASI, AGROLib

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