産卵鶏におけるカルシウムの給与時期が生産農場の卵殻質や破卵率に及ぼす影響

産卵鶏におけるカルシウムの給与時期が生産農場の卵殻質や破卵率に及ぼす影響

レコードナンバー651067論文タイプ学術雑誌論文
ALIS書誌IDZZ20005654NACSIS書誌IDAN00186755
著者名後藤 尚也
江利川 智己
高田 勝広
ほか1名
書誌名日本家禽学会誌
別誌名Japanese journal of poultry science
Jpn. poult. sci.
家禽会誌
日本家禽会誌
The journal of poultry science
Japanese poultry science
発行元日本万国家禽学会
巻号,ページ39巻・ 1号, p.46-55(2002-05)ISSN00290254
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抄録本実験では、カルシウム(Ca)給与時期が生産農場の卵殻質、破卵率および収益性に及ぼす影響について検討した。使用した鶏は、強制換羽後90日齢の白色レグホーン種産卵鶏(ジュリア)を用い、対照鶏にはCaを3.8%含有した通常飼料を、試験鶏には午前5時から午後1時まで1.0%Ca含有の低Ca飼料を、午後1時から午後8時まで6.1%Ca含有の高Ca飼料を給与した。対照鶏と試験鶏はそれぞれ約3万羽で、計6万羽のニワトリを使用した。対照鶏と試験鶏は鶏舎構造を同一とするセミウインドレス鶏舎で照明開始を午前3時とする17時間照明で120日間飼育し、試験期間中における生存率と産卵成績を調査した。また、試験開始時、試験開始40、80及び120日後の卵殼質を測定すると共にインラインによりGPセンター内に鶏卵を搬送し、破卵率と汚卵率を測定した。その結果、対照鶏と試験鶏の間で、Ca給与時期の相違による生存率、産卵率、卵重、日卵量、飼料摂取量及び飼料要求率に差は認められなかった。卵殻強度、卵殻割合及び卵殻表面積当たりの卵殻重は、対照鶏と試験鶏のいずれにおいても試験開始時に比べて終了時に減少する傾向を示したが、減少の程度は試験鶏の方が少なく、卵殻割合と卵殻表面積当たりの卵殻重は試験開始120日後において、試験鶏の方が有意に増加した。GPセンターにおいて調査した破卵率は、Caを3.8%含有した飼料を自由摂取させた対照鶏では開始時に比べて試験開始40日以降最大で約4.8倍まで増加したが、試験区では、80日後まで破卵率の増加は認められず、120日後においても破卵率の増加の程度は約1.4倍であり、対照鶏に比べて少なかった(P<0.05)。汚卵率には、差がなかった。正常卵の割合は、対照鶏で61.3%、試験鶏で74.2%となり、3万羽規模の鶏群で1日約1.7万円の収益性が向上することが示された。 以上の結果から、Ca含量の低い飼料を午前に、Ca含量の高い飼料を午後給与することにより、卵殻質を改善し、生産農場における破卵率を減少させ、収益性を改善させることが示唆された。
索引語ニワトリ;カルシウム;給餌;卵殻;破壊
引用文献数15
登録日2011年03月05日
収録データベースJASI

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