ニホンナシ‘豊水’におけるみつ症発生に係わる栽培要因の解明に関する研究

ニホンナシ‘豊水’におけるみつ症発生に係わる栽培要因の解明に関する研究

レコードナンバー652147論文タイプ学術雑誌論文
ALIS書誌IDZZ20011162NACSIS書誌IDAA11572908
著者名佐久間 文雄
書誌名茨城県農業総合センター園芸研究所特別研究報告 = Special bulletin of the Horticultural Research Institute, Ibaraki Agricultural Center
別誌名Spec. Bull. Ibaraki Hort. Res. Inst.
茨城農総セ園研特報
発行元茨城県農業総合センター園芸研究所
巻号,ページ2号, p.1-89(2002-03)ISSN
全文表示PDFファイル (10513KB) 
抄録以上の研究結果を要約すると次のようにまとめられる。ニホンナシ'豊水'は、満開後145日で地色値が3以上の適熟期となるが、年によりみつ症が発生し、露地栽培では地色値5以上で特にみつ症の発生が多くなった。また、ハウス栽培では露地栽培に比較して果実の着色(地色値)が遅れ、比重や硬度の低下が早く進み果肉先熟となり、地色値3以上でみつ症の発生が多くなった、走査型電子顕微鏡でみつ症組織部を観察すると細胞が大きく変形して肥大し、健全部より配列が乱れており、微細な厚壁細胞鮮が観察された。みつ症が多く発生した年は、5月~6月が高温に経過した後に夏季7月~8月に低温に遭遇した。しかし、従来みつ症発生の要因とされてきた夏季の低温ばかりでなく高温の影響も大きく、高温にさらされることによって果実肥大と成熟が促進され、みつ症の発生が助長されると考えられた。また、従來みつ症発生の要因と考えられていたエチレンやカルシウムの他に、ジベレリンやサイトカイニンとみつ症の発生には密接な関係があり、さらに高温と蒸散抑制によるエチレン発生がみつ症の発生を助長し、若い側枝枝齢や強勢な新梢伸長および強度な摘果による高いSource-Sink比、土壌水分条件や過剰な施肥等の栽培要因とみつ症発生との関係が深かった。さらに、ジベレリン生合成阻害剤であるパクロブトラゾールがみつ症の発生を効率的に抑制した。また、サイトカイニン様物質であるホルクロルフェニュロンもまたみつ症発生の抑制効果があることを認めた。 本研究結果から、栽培要因とみつ症発生の関連を図52にまとめ、ニホンナシ'豊水'におけるみつ症発生の総合的な耕種的防止法について考察を加えた。
索引語ナシ;品種;果実;異常;要因;茨城県
引用文献数119
登録日2011年03月05日
収録データベースJASI, AGROLib

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