移植および直播栽培テンサイにおける初期生育障害の発生要因

移植および直播栽培テンサイにおける初期生育障害の発生要因

レコードナンバー652178論文タイプ学術雑誌論文
ALIS書誌IDZZ20011749NACSIS書誌IDAN00195767
著者名笛木 伸彦
中津 智史
梶山 努
ほか3名
書誌名日本土壌肥料學雜誌 = Journal of the science of soil and manure, Japan
別誌名日本土壌肥料學雜誌 : 土壌・肥料・植物栄養
Japanese Journal of Soil Science and Plant Nutrition
日本土壌肥料学雑誌
発行元日本土壌肥料學會
巻号,ページ73巻・ 4号, p.373-382(2002-08)ISSN00290610
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抄録近年、移植および直播栽培テンサイにおいて発生した初期生育障害について調査するとともに、いくつかの実験を行い、その発生要因を以下のように明らかにした。 1)移植テンサイにおける初期生育障害は、移植直後(移植時期:4月中旬~5月上旬)には障害はなく、その後6月以降にスポット状あるいは圃場全体で生育が停滞する特徴があった。ただし枯死個体は少なく、裸地化するほどではなかった。直播テンサイにおける初期生育障害の特徴は、発芽にはほとんど問題なく(播種時期:4月中旬~5月上旬)、その後6月以降にスポット状あるいは圃場全体に発生、本葉2~5葉・草丈5~10cmで生育が停滞、葉色がやや薄い、葉縁部が赤~赤褐色を呈する、根はわい化し褐変する、甚だしい場合には個体が枯死し圃場は裸地化する、であった。 2)移植テンサイにおける初期生育障害発生地点は、土壌pH、Ca飽和度、塩基飽和度が正常地点よりも有意に低く、y1は有意に高かった。また初期生育時の草丈および収量調査時の根重はこれらと密接に関係したことから、移植における初期生育障害の発生要因は、主に酸性障害である可能性があった。 3)直播テンサイにおける初期生育障害発生地点においても、土壌pH、Ca飽和度、塩基飽和度が正常地点よりも有意に低く、y1は有意に高かった。ただし、直播の場合には土壌pHが比較的高い場合にも初期生育障害の発生がみられ、現象は複雑と思われたものの、全体の傾向としては直播においても初期生育障害の主な発生要因は酸性障害と推察できた。 4)テンサイの初期生育障害が顕在化した理由として、畑土壌全体の酸性化が進行していることが挙げられた。
索引語テンサイ;生育異常;移植;直播き;生育期;北海道
引用文献数25
登録日2011年03月05日
収録データベースJASI, AGROLib

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