‘平核無’と‘富有’カキ果実のペクチン質およびヘミセルロースの変化と軟化との関係

‘平核無’と‘富有’カキ果実のペクチン質およびヘミセルロースの変化と軟化との関係

レコードナンバー652261論文タイプ学術雑誌論文
ALIS書誌IDZZ00016464NACSIS書誌IDAA11178236
著者名石丸 恵
茶珍 和雄
和田 安規
上田 悦範
書誌名日本食品保蔵科学会誌
別誌名日本食品保蔵科学会誌
発行元日本食品保蔵科学会
巻号,ページ28巻・ 3号, p.119-125(2002-05)ISSN13441213
全文表示PDFファイル (536KB) 
抄録カキ'平核無'と'富有'果実はカキの中でも人気のある品種である。カキ'平核無'果実の軟化のメカニズムを明らかにすることと、渋ガキと甘ガキの軟化の違いを明らかにするためCO2排出量とエチレン生成量の変化、ならびにペクチン質およびヘミセルロースの変化から調査した。 (1)'平核無'果実の呼吸量およびエチレン生成量は収穫後'富有'果実より高い値を示したが、その後減少する傾向を示した。'富有'果実の呼吸量は貯蔵期間中ほぼ一定であった。エチレン生成は収穫後からみられなかった。 (2)PAW可溶性画分のウロン酸量および糖量は、両品種とも貯蔵中増加した。CDTA可溶性画分のウロン酸量および糖量は、'平核無'果実では貯蔵中変化はなかったが、'富有'果実において、果肉硬度の低下が著しかった貯蔵10日から15日に急激に減少した。Na2C03可溶性画分のウロン酸および糖量は、'富有'果実ではCDTA可溶性画分と同様に貯蔵10日から15日に急激に減少したが、'平核無'果実においてはその減少程度は小さかった。 (3)GTC可溶性画分の糖量は、'平核無'果実および'富有'果実とも貯蔵期間中に大きな変化はなく、差もなかった。 以上より、脱渋処理を行わない、エチレン生成の関与しない'平核無'果実の軟化は、前報と同様に水溶性ペクチン画分のウロン酸量の増加と、水不溶性ペクチン質のウロン酸量の減少が関係していると思われた。'富有'果実は、'平核無'果実に比ベペクチン質量が多く、各画分のウロン酸量および糖量が果肉硬度の低下と類似した傾向を示していた。'平核無'果実と'富有'果実の肉質の違いはペクチン質のウロン酸量の違いによるものであると推察された。
索引語カキ;軟化;ペクチン;ヘミセルロース;果実;品種;細胞壁
引用文献数10
登録日2011年06月16日
収録データベースJASI, AGROLib

論文アクセスランキング

Copyright 2017 農林水産省 農林水産技術会議事務局筑波産学連携支援センター

Tsukuba Business-Academia Cooperation Support Center, Agriculture, Forestry and Fisheries Research Council Secretariat