ネオスポラ抗体陽性一農場における病害と対策の検討

ネオスポラ抗体陽性一農場における病害と対策の検討

レコードナンバー652320論文タイプ学術雑誌論文
ALIS書誌IDZZ00015317NACSIS書誌IDAA11157349
著者名高山 省三
舩田 忠志
宮本 文世
ほか1名
書誌名獣医疫学雑誌 = The journal of veterinary epidemiology
発行元獣医疫学会
巻号,ページ6巻・ 1号, p.19-23(2002-06)ISSN13432583
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抄録平成13年4月、A農場(酪農、飼養頭数:220頭;長野県)で、流産した牛1頭にネオスポラ抗体が確認されたため、浸潤状況と損失を分析し、対策を検討した。その結果、搾乳牛130頭を調査し、陽性率は24.6%で全国平均(推定)5.7%より高かった。A農場での伝播の主因は水平感染と考えられたが、陽性牛の一部に血縁関係が認められ、垂直感染の関与も考えられた。流死産率は陽性群と陰性群に有意差はなく、流死産を繰り返す牛もなかった。観察された全ての流死産のうちネオスポラを原因とするものは1.8%と推定され、A農場全体の年問損失額は57,317円と推定された。以上のことから、早急な陽性牛淘汰は経済的に困難であると判断されたため、陽性牛を後継に残さないことを目的とし、(1)陽性牛でのFl生産、(2)流死産発生時の抗体検査、③後産および流産胎子の後始末の徹底、(4)犬科動物と牛との接触防止、を指導した。一般にネオスポラ感染牛は流産を起こしやすいとされるが、本症例におけるA農場での損失は少なかった。経済的に効果的な対策の実施には、個々の症例ごとに十分な浸潤状況と損失を分析し、慎重な対策を検討する必要があると考えられた。
索引語ウシ;寄生虫;流産;予防
引用文献数13
登録日2011年03月05日
収録データベースJASI, AGROLib

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