民営化に向けた農業・農業協同組合銀行の初期編成について

民営化に向けた農業・農業協同組合銀行の初期編成について

レコードナンバー660068論文タイプ学術雑誌論文
ALIS書誌IDZZ00015365NACSIS書誌IDAN00202829
著者名萩原 英樹
書誌名農林業問題研究
別誌名Journal of rural problems
Journal of rural problem
発行元富民協会
巻号,ページ38巻・ 1号, p.25-38(2002-06)ISSN03888525
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抄録一般に政府系農業専門金融機関は、開発途上国において農業金融市場における市場の失敗を克服するために設立されたものの、結果として農業金融市場の非効率化を進め失敗した事例も少なくない。このような中で、タイの農業・農業協同組合銀行は開発途上国の政府系農業専門金融機関として成功事例と位置づけられているものの、具体的に分析を行ったものは数少ない。本論文では、タイの農業・農業協同組合銀行の成功事例を評価するとともに、今後、さらに金融サービス機能の向上を図るためにどのような手法が必要なのかについて、現在のタイにおける経済情勢を勘案して分析を行った。具体的には、融資実績、融資回収率そして預金実績を分析した結果、融資を行う側と融資を受ける側の情報の非対称性と取引費用の克服が成功につながっていることが判明した。しかしながら、趨勢的に資金の返済率が減少していることから、不必要な貸付拡大政策によるものと判断できる。したがって、自らその費用をカバーできる貸付利子率の決定権の付与、貸付先の自由化、スタッフの役員登用などのインセンティブ等、民営化に向けた規制緩和を行う必要があることが示唆された。ただし、民営化の実施により貸付先が利益を求めて農村から都市シフトする可能性があるため、当分の間は役員は少なくとも半数は政府から選出されることによって構成されるべきであろう。
索引語農業;融資;貸付;農業協同組合;銀行;分析;開発途上国;費用;市場;金融
引用文献数22
登録日2011年03月05日
収録データベースJASI, AGROLib

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