藻場の分布の制限要因を考慮した造成方法

藻場の分布の制限要因を考慮した造成方法

レコードナンバー660349論文タイプ学術雑誌論文
ALIS書誌IDZZ00011795NACSIS書誌IDAN10278554
著者名寺脇 利信
新井 章吾
川崎 保夫
書誌名水産工学
別誌名Fisheries engineering
発行元日本水産工学会
巻号,ページ32巻・ 2号, p.145-154(1995-11)ISSN09167617
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抄録藻場は、浅海域の生態系を構成する要素として極めて重視されているが、海面の埋め立てや海水の汚濁などにより、急速な消失、衰退が続いている。そのため、藻場を回復させるための、確実な藻場造成の方法の確立と普及が求められている。そこで、本報では、藻場の分布の制限要因を考慮した、なるべく人為的な管理をしない造成方法について整理した。この場合には、事業が想定される特定の海域において、光、付着基質、水の動き(波浪、砂の移動など)、藻食動物、基質の競合などの局地的に藻場の分布を制限する要因を把握し、その影響を緩和することが特に重要となる。具体的には、現地事例を基に、(1)光量を確保するための岩場の嵩上げ、(2)砂の被覆の影響を緩和するための砂地の海底での基盤の改良、(3)波浪の作用を利用してキタムラサキウニなどの底生性の藻食動物による採食の影響を緩和するための岩場の嵩上げまたは基盤の改良、(4)ヒドロ虫などの固着動物による被覆の影響を緩和するための岩場の嵩上げ、(5)生育基盤の硬さを確保するための岩場での基盤の改良などを検討した。以上から、海藻の生育基盤の嵩上げまたは改良という、既存技術を応用した方法により、藻場の分布面積を拡大する方向で、複数の、しかも現実には相互に分離しがたい制限要因の影響を緩和することによる、藻場造成の可能性が示唆された。
索引語藻場;分布;要因;造成;改良;動物;光;砂;被覆;生育
引用文献数20
登録日2011年03月05日
収録データベースJASI, AGROLib

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