野菜在来種の多様性と評価

野菜在来種の多様性と評価

レコードナンバー660453論文タイプ学術雑誌論文
ALIS書誌IDZZ00011894NACSIS書誌IDAN10164125
著者名大井 美知男
書誌名システム農学
別誌名Journal of the Japanese Agricultural Systems Society
発行元システム農学会
巻号,ページ18巻・ 2号, p.107-113(2002-10)ISSN09137548
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抄録長野県在来のダイコン品種の多くは、東北信地方の河川流域に分布し、カブ・ツケナ品種は木曽・伊那地方に分布した。ダイコンはムギとカブ・ツケナはソバと、それぞれ独特の食文化を形成していた。長野県在来のカブ・ツケナ品種のクラスター分析から、グループ1:‘源助蕪菜’、‘野沢菜’、‘諏訪紅蕪’、‘木曽菜’、‘稲核菜’、‘吉野蕪’、‘羽広菜’、グループ2:‘開田蕪’、‘細島蕪’、‘王滝蕪’、グループ3:‘保平蕪’、グループ4:‘赤根’、グループ5:‘雪菜’に分類され、グループ1とグループ2の品種は、長野県に伝播してから著しく分化した品種群であり、グループ3、グループ4、グループ5の品種は、それぞれ近縁な品種が長野県以外の地域に見られ、長野県に伝播後は分化が進まなかったものと推察された。長野県在来の野菜品種数は41にのぼるが、そのほとんどが1ha以下の栽培規模で、主たる栽培の目的は自家消費であった。採種などの維持管理にも大きな差があり、ある程度の消費があるものについては種苗会社や種苗商が採種しているが、自家消費である品種については、これまで組織的な保護・育成策はとられなかった。しかし最近、特産品として在来種を経営的に利用しようとする考えが生産者や自治体に生まれ、一部の在来種では官学による育種事業が遂行されている。
索引語品種;長野県;在来種;カブ;消費;野菜;ダイコン;分化;栽培;採種
引用文献数10
登録日2011年03月05日
収録データベースJASI

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