熱処理木材の吸湿性(3)

熱処理木材の吸湿性(3)

レコードナンバー660734論文タイプ学術雑誌論文
ALIS書誌IDZZ00007981NACSIS書誌IDAN00240329
論文副題水蒸気処理が木材の吸湿性に与える影響
著者名小幡谷 英一
東原 貴志
富田 文一郎
書誌名木材学会誌
別誌名Journal of the Japan Wood Research Society
発行元日本木材学会
巻号,ページ48巻・ 5号, p.348-355(2002-09)ISSN00214795
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抄録120~180℃で水蒸気処理した木材の平衡含水率(M)を、絶乾状態で熱処理(乾熱処理)した木材のそれと比較した。同じ処理温度・処理時間では、水蒸気処理による質量減少率(WL)が乾熱処理によるそれより大きかった。57%以下の低い相対湿度(RH)において、乾熱処理材のMが吸湿処理によってかなり回復したのに対し、水蒸気処理のMには可逆的な変化が認められなかった。97%RHにおいて、水蒸気処理材のMは同じWLにおける乾熱処理材のそれよりも高かった。水蒸気処理材の高いMは、材内に残留するヘミセルロース分解物の高い吸湿性によるものと推察された。ただ、高吸湿性の水可溶成分を除去した後もなお、水蒸気処理材のMは乾熱処理材のそれより明らかに高い値を示した。Hailwood-Horrobinの吸着式を用いて熱処理材の吸湿等温線を解析した。同じWLにおいて、水蒸気処理および乾熱処理が水和水吸着量を減少させる効果は同じであった。一方、水蒸気処理が溶解水吸着量を減少させる効果は、乾熱処理のそれより小さかった。また、WLが5%程度の水蒸気処理により、溶解水量はむしろ増加した。乾熱処理によって木材成分の膨潤を拘束するような構造変化が生じるのに対して、水蒸気処理により、膨潤を拘束する構造が緩み、溶解水量が増加するものと推察された。
索引語処理;水蒸気;熱;木材;水;吸着;溶解;成分;効果;水量
引用文献数10
登録日2011年03月05日
収録データベースJASI

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