漁港周辺の生態系保全の状況と生態系に配慮した漁港漁村整備方式について

漁港周辺の生態系保全の状況と生態系に配慮した漁港漁村整備方式について

レコードナンバー660745論文タイプ学術雑誌論文
ALIS書誌IDZZ00011795NACSIS書誌IDAN10278554
著者名児玉 いずみ
書誌名水産工学
別誌名Fisheries engineering
発行元日本水産工学会
巻号,ページ34巻・ 1号, p.33-44(1997-08)ISSN09167617
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抄録漁業は海の生態系の中では漁獲という形で食物連鎖の各段階に参加しているし、現在全ての漁港が何らかの形で沿岸漁業を営んでいることからも解るように、漁業は森林や河川等の陸域を含む沿岸域の生態系の一部でもある。漁業の生産基盤は漁港であり、漁村は漁業の収穫を糧に生活する場であるから、漁港漁村整備は沖合や沿岸域の生態系の物質循環を阻害するものではなく、その循環を担うという、生態系保全に積極的な位置付けをするものでなければならない。漁港漁村の整備における基本理論としては、(1)ユーザーの理論(ユーザーとしての漁業者及び住民の利便)、(2)エコロジカルな観点(生態系の価値の承認と自然との共生)、(3)次世代への環境の継承(漁港漁村が引き継いできた歴史文化的環境を次世代へ伝えるような整備)という3点が求められている。しかし、実際の漁港漁村整備においてこれら3つの点が鼎立することは少ないし,鼎立したとしても、生態系や歴史文化的環境に価値を認め、これらに適正手続きを保障(due process of law)しなければ、常に現在そこに生きているユーザーの理論が優先されることになってしまう。本研究は、エコロジカルな観点に立つ漁港漁村整備のあり方を検討することを目的に、漁港の地形や自然環境、野生生物の増減等の生息状況についてアンケート調査を行うことで現状の概略を把握し、これを基に漁港整備方式へのアプローチの方法を考察した。
索引語生態系;漁村;漁業;環境;保全;方式;沿岸;循環;歴史;文化
引用文献数2
登録日2011年03月05日
収録データベースJASI, AGROLib

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