水田で栽培した水稲の出液速度の日変化および生育に伴う推移

水田で栽培した水稲の出液速度の日変化および生育に伴う推移

レコードナンバー660963論文タイプ学術雑誌論文
ALIS書誌IDZZ00014890NACSIS書誌IDAN00189888
著者名森田 茂紀
阿部 淳
書誌名日本作物學會紀事
別誌名Proceedings of the Crop Science Society of Japan
Japanese journal of crop science
日本作物学会紀事
発行元日本作物學會
巻号,ページ71巻・ 3号, p.383-388(2002-09)ISSN00111848
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抄録根系の生理的活性を評価するための指標として出液速度を利用することを前提に、水田で栽培した水稲の出液速度に関する基本的な特性について検討した。茎葉部を除去した株について継続的に出液速度を測定したところ、処理直後から減少を始めた。そこで、毎回新しい株について出液速度を調査したところ、午前中にピークをもつ緩やかな山型の日変化パターンを示すことが確認できた。この日変化パターンを踏まえて、午前中に測定した出液速度の生育に伴う推移を検討したところ、出液速度は生育に伴って徐々に増加し、出穂期頃ピークに達した後、急激に減少していた。そこで、「出液速度=根量×単位根量当たりの生理活性」と考えて考察を進めた。すなわち、ファイトマー数と冠根数との間に比例的な関係が認められることを利用して、累積葉数からファイトマー数を推定し、出液速度をファイトマー数で割ったものを、単位根数当たりの生理的活性の指標と考えた。その結果、出液速度/ファイトマー数も出穂後急激に減少していたのは同じであるが、株当たりの出液速度の場合と異なり、出穂前の比較的早い時期から徐々に減少が始まっていた。このように、単位根数当たりの生理的活性は早期から減少を始めるが、それ以上に新しく出現する冠根の数が増加していくため、株当たりの出液速度は出穂頃まで徐々に増加する。出穂期前後に冠根の出現が終了すると、根系を構成しているすべての根の老化が進むため、株当たりの出液速度も急激に減少すると考えられる。
索引語速度;出穂;根;活性;日変化;生育;単位;冠根;水田;水稲
引用文献数42
登録日2011年03月05日
収録データベースJASI, AGROLib

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