草地における土着アーバスキュラー菌根菌が牧草の生育に与える影響

草地における土着アーバスキュラー菌根菌が牧草の生育に与える影響

レコードナンバー660968論文タイプ学術雑誌論文
ALIS書誌IDZZ20011749NACSIS書誌IDAN00195767
著者名土田 幸一
野中 昌法
書誌名日本土壌肥料學雜誌 = Journal of the science of soil and manure, Japan
別誌名日本土壌肥料學雜誌 : 土壌・肥料・植物栄養
Japanese Journal of Soil Science and Plant Nutrition
日本土壌肥料学雑誌
発行元日本土壌肥料學會
巻号,ページ73巻・ 5号, p.485-491(2002-10)ISSN00290610
全文表示PDFファイル (727KB) 
抄録採草地である牧草圃場及びその近隣にある野草地の土壌における優占土着AMFを明らかにするために、土壌トラップ法を用いてAMF胞子を増殖させ、Wet-sieving法にて胞子の採取を行った。またその優占AMF(Glomus clarum、Gigaspora margarita)が牧草圃場で生育しているオーチャードグラス(牧草O)とリードカナリーグラス(牧草R)に及ぼす影響を明らかにするためにポット試験を行い、植物体乾物重、植物体リン酸含量、菌根形成率及び栽培後ポット内のAMF胞子数を測定し以下の結果を得た。1)4ヵ所の地区から5属8種のAMF胞子を採取した。各地区の優占AMFは、A地区:Glomus clarum、B地区:Glomus clarum、Acaulospora mellea、 C地区:Gigaspora margarita、Sclerocystis pachycaulis、 D地区:Scutellospora erythropa、Acaulospora melleaであった。また、胞子を培養した植物体の違いによって増殖したAMF胞子の種類と数に違いが見られた。2)牧草Oの生育量は、84日間栽培後において対照区が両AMF接種区と比べ大きくなった。菌根形成率は、84日間栽培後においてGl.c接種区で約60%、Gi.m接種区で約15%となった。牧草Rの生育量は、Gl.c接種区は常に対照区よりも大きかったが、Gi.m接種区は56日間栽培後までは対照区よりも小さく、84日間栽培後にはGl.c接種区、対照区よりも大きくなった。菌根形成率は、84日間栽培後においてGl.c接種区で約90%、Gi.m接種区で約50%となった。それぞれの胞子増加率は、Gi.mでは差がなかったが、Gl.cでは牧草Oの方が増加する傾向が見られた。以上のことから、AMFと宿主植物との間には親和性が存在し、条件によっては生育阻害効果を持つ可能性が示唆された。
索引語牧草;接種;胞子;生育;菌根;植物体;形成;草地;圃場;土壌
引用文献数20
登録日2011年03月05日
収録データベースJASI, AGROLib

論文アクセスランキング

Copyright 2017 農林水産省 農林水産技術会議事務局筑波産学連携支援センター

Tsukuba Business-Academia Cooperation Support Center, Agriculture, Forestry and Fisheries Research Council Secretariat