土壌中の施肥アンモニア態窒素有機化量の推移に関する土壌間差異

土壌中の施肥アンモニア態窒素有機化量の推移に関する土壌間差異

レコードナンバー660969論文タイプ学術雑誌論文
ALIS書誌IDZZ20011749NACSIS書誌IDAN00195767
著者名西尾 隆
荒尾 知人
書誌名日本土壌肥料學雜誌 = Journal of the science of soil and manure, Japan
別誌名日本土壌肥料學雜誌 : 土壌・肥料・植物栄養
Japanese Journal of Soil Science and Plant Nutrition
日本土壌肥料学雑誌
発行元日本土壌肥料學會
巻号,ページ73巻・ 5号, p.493-499(2002-10)ISSN00290610
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抄録畑土壌に施用したアンモニア態窒素の有機化に関する土壌間差を明らかにするために、硫酸アンモニウムを添加した土壌の長期インキュベーションを行い、有機化量の経時的推移を求めた。典型淡色黒ボク土、多腐植質厚層黒ボク土、細粒質普通灰色低地土、細粒質台地黄色土の4種類の土壌に対して、重窒素標識硫酸アンモニウムを200mgNkg-1或いは2000mgNkg-1添加して実験を行った。また、重窒素同位体希釈法を用いてそれぞれの土壌の無機化、有機化、硝化速度の測定を行った。土壌中にアンモニア態窒素が残存している条件下では、2種の黒ボク土の有機化速度は、灰色低地土や台地黄色土よりも速かった。硫酸アンモニウム添加量2000mgNkg-1の時には、総ての土壌で180日後になってもアンモニア態窒素が残存していたため、2種類の黒ボク土で有機化量がアンモニア態窒素施用量の5.2%となったが、台地黄色土では1.4%であった。しかし、硫酸アンモニウム添加量200mgNkg-1の場合は、台地黄色土以外の土壌はアンモニア態窒素がほぼ20日以内に硝化されてしまったために、窒素有機化量が施用量の3%前後だったのに対し、台地黄色土では最後までアンモニア態窒素が残り、有機化量は施用量の12%以上まで到達した。重窒素同位体希釈法で求めた土壌の有機化速度と、長期インキュベーション実験で土壌にアンモニア態窒素が残存した期間との積をとると、同実験の最終的な重窒素標識窒素有機化量と、良い相関関係が得られた。また、アンモニア態窒素が残存する条件下では、窒素有機化量がバイオマス窒素の値を超えても、なお有機化量が単調増加してゆくことから、いったん微生物に取り込まれた窒素が、死菌体残さ、空の胞子等として残ったり、或いは腐食化したりしている可能性が考えられた。
索引語窒素;土壌;アンモニア;黄色土;施用;硫酸;アンモニウム;黒ボク土;添加;速度
引用文献数17
登録日2011年03月05日
収録データベースJASI, AGROLib

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