シバヤギの妊娠期に見られる血漿アミノ酸濃度の数理学的特徴づけ

シバヤギの妊娠期に見られる血漿アミノ酸濃度の数理学的特徴づけ

レコードナンバー661109論文タイプ学術雑誌論文
ALIS書誌IDZZ00014744NACSIS書誌IDAA10936678
著者名須田 義人
今川 和彦
永岡 謙太郎
ほか6名
書誌名The Journal of reproduction and development
発行元Japanese Society of Animal Reproduction
巻号,ページ48巻・ 5号, p.523-529(2002-10)ISSN09168818
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抄録効率的な動物生産を行うためには、妊娠診断技術の開発は必要不可欠である。妊娠期における母体では、妊娠認識に伴う生理活性物質の生合成や胎盤を介する血中アミノ酸の胎子側への供給などにより複雑かつ特異的な動態を示すことができる。そこで生理栄養学的側面から妊娠診断技術を開発するために、東大農学部附属牧場で飼養されている閉鎖集団シバヤギ雌計10頭を供試し、妊娠群(5頭)と非妊娠群(5頭)から採血し血中アミノ酸濃度を解析した。次に、交配後補正平均50日から112日目の血漿中アミノ酸濃度について、線型判別分析を用いて妊娠と非妊娠動物に判別可能な特徴、及びその関数値(Z)の分布を検討した。その結果、イソロイシン(Ile)、ロイシン(Leu)、グルタミン酸(Glu)そしてタウリン(Tau)の4種類のアミノ酸濃度を用いることで有意な線型判別モデル:Z=-3.80-0.036×Ile+0.07×Leu+0.12×Glu+0.01×Tau(P<0.05)を作成した。Zは妊娠群で正、非妊娠群で負に分布し、誤判別率は34.0%と中程度の正確度で有意に判別することができた。以上のことは、血漿中アミノ酸濃度に2群を区別するための相対的な特徴づけが可能であることを示唆しており、妊娠に伴って特異的なアミノ酸バランスを有する可能性があると考えられた。本研究は、従来の単体を用いて妊娠状態を明らかにするのではなく、複数種の情報を相対的かつ総合的に評価する重み付け変量を用いた線型モデルで統合することによって、正確性の高い妊娠判別を行うことが期待できる。
索引語妊娠;アミノ酸;濃度;血漿;シバ;ヤギ;動物;診断;技術;開発
引用文献数22
登録日2011年03月05日
収録データベースJASI

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