性成熟時のマウス精巣におけるトリブチルスズ化合物の影響

性成熟時のマウス精巣におけるトリブチルスズ化合物の影響

レコードナンバー661592論文タイプ学術雑誌論文
ALIS書誌IDZZ00014744NACSIS書誌IDAA10936678
著者名熊坂 謙一
宮澤 眞紀
藤巻 照久
ほか5名
書誌名The Journal of reproduction and development
発行元Japanese Society of Animal Reproduction
巻号,ページ48巻・ 6号, p.591-597(2002-12)ISSN09168818
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抄録防汚剤として船底や漁網に広く使用されていた有機スズ化合物の一種であるトリブチルスズは、イボニシ等の巻貝に対して生殖障害を引き起こすことが知られている。また、哺乳類に対する毒性として、免疫系、胎児に対する毒性等が広範囲に報告されているが、雄性生殖に関してほとんど報告されていない。そこで、トリブチルスズ化合物の一種である酸化ビストリブチルスズ(TBTO)の精巣毒性について検討を行った。5週齢のICR系マウスに週2回4週間、0、0.4、2.0、10mg/kgの濃度でTBTOを経口投与した後、精巣を摘出し、精巣内スパームヘッドカウント及び組織学的な検討を行った。また、精巣内の総スズ濃度をinductively coupled plasma mass spectrometry(ICP-MS)により測定した。その結果、精巣重量には影響が見られないものの、精巣内スパームヘッドカウントはTBTO2.0、10mg/kg投与群において30~40%程度有意に減少しており、組織化学的検討では、10mg/kg投与群においてのみ精細管内でセルトリ細胞の空胞化等が観察されたが、頻度はそれほど高くなかった。また、この時、精巣内の総スズ濃度は投与濃度依存的に上昇していた。これらの結果より、5週齢よりTBTOをマウスに曝露させた場合、成熟後の精巣に対して抑制的に作用する可能性が示唆された。
索引語精巣;濃度;投与;マウス;毒性;化合物;生殖;齢;性成熟;有機スズ化合物
引用文献数27
登録日2011年03月05日
収録データベースJASI

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