噴火湾におけるアカガレイ年級群強度の変動要因

噴火湾におけるアカガレイ年級群強度の変動要因

レコードナンバー661647論文タイプ学術雑誌論文
ALIS書誌IDZZ20015015NACSIS書誌IDAN10063434
著者名中谷 敏邦
前田 辰昭
杉本 晃一
ほか2名
書誌名水産海洋研究
別誌名Bulletin of the Japanese Society of Fisheries Oceanography
発行元水産海洋学会
巻号,ページ66巻・ 4号, p.216-223(2002-11)ISSN09161562
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抄録アカガレイは噴火湾における産業的重要種であり、顕著な年級群変動を示すことが知られており、1980年および1983年に卓越年級群が発生している。年級群強度を決定する要因を明らかにする目的で、1989年から1999年までの期間、噴火湾においてアカガレイを採集し、海洋環境を測定した。調査期間中、卓越年級群は1989、1991、および1995年に発生した。これらの年において年級群強度と産卵群の来遊量および産み出された卵の豊度との間に相関がみられないことから、当海域において年級群強度の決定に産卵来遊量および産卵量は大きな影響を及ぼさないと考えられる。摂取開始期の仔魚の主要餌生物である橈脚類ノープリウスの豊度は1月から3月にかけて増加するが、その逆の年も認められた。橈脚類ノープリウスの豊度と年級群強度との関係から、生活史初期の餌生物環境が年級群強度を支配しているとは考えられない。調査期間中、産卵盛期は1月から3月まで変化しており、産卵直前の11月から12月にかけての海底水温が高い年には産卵期が早くなる傾向が確認された。卓越年級群が発生した年の産卵盛期はいずれも1月で、1月の表層水温は1991年で高く、1995年も比較的暖かかったが、1989年は低かった。過去の調査結果から卓越年級群が発生した1980年および1983年も冬期間の表層水温が高かったことから、摂餌開始期仔魚にとって水温が高いことが生き残りに重要な影響を持つと考えられる。1989年は沿岸親潮の流入が早く、1月の水温が低かったが、前年12月の水温が高かったことから、早期に産み出された仔魚の生き残りが高かったのではないかと予想される。
索引語年;強度;産卵;水温;豊度;変動;要因;環境;調査;餌生物
引用文献数17
登録日2011年03月05日
収録データベースJASI, AGROLib

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