植物が生産したフェノール化合物の藻類に対する増殖抑制効果

植物が生産したフェノール化合物の藻類に対する増殖抑制効果

レコードナンバー662121論文タイプ学術雑誌論文
ALIS書誌IDZZ00016414NACSIS書誌IDAN0024866X
著者名中井 智司
井上 豊
李 炳大
ほか1名
書誌名陸水學雜誌
別誌名Japanese journal of limnology
発行元日本陸水學會
巻号,ページ63巻・ 3号, p.201-207(2002-12)ISSN00215104
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抄録植物が生産するフェノール類;カフェー酸(CFA)、p-クマル酸(CA)、フェルラ酸(FA)、プロトカテキュ(PCA)、シナピン酸(SIA)、シリンガ酸(SYA)、バニリン酸(VA)、カテコール(CAT)、ヒドロキノン(HQ)、キナ酸(QA)、シキミ酸(SA)、この他、フェノール(PHE)、レソルシノール(RES)、ヒドロキシヒドロキノン(HHQ)、フロログルシノール(PHL)の藍藻類Microcystis aeruginosaに対する増殖抑制効果を評価した。上記物質の中では、多価フェノールCFA、PCA、CAT、HQ、HHQ、PHL、メトキシ基を有するフェノールSIA、SYAがM. aeruginosaの増殖を抑制した。これらの物質の構造と増殖抑制効果とを比較した結果、多価フェノールの中でも水酸基が互いにo-位やp-位にあるものの抑制効果は、m-位にのみ水酸基を有するものよりも強かった。また、多価フェノールの自動酸化挙動を評価した結果、自動酸化する多価フェノールのみがM. aeruginosaに対して顕著な効果を示すことが明らかとなり、多価フェノールの自動酸化が増殖抑制効果を誘導していることが示唆された。さらに、自動酸化により生成するラジカルの存在時間や多価フェノールの自動酸化の進行と増殖抑制効果との関係を評価した結果、多価フェノールによるM. aeruginosaの増殖抑制機構として「ラジカルや他の自動酸化生成物がM. aeruginosaの細胞に直接的なダメージを与えたり、代謝活動を阻害する」が提案された。但し、増殖抑制効果の主な要因となる物質はラジカル以外の自動酸化生成物であることが示唆された。
索引語フェノール;抑制;増殖;効果;酸;酸化;物質;生成;植物;藻類
引用文献数16
登録日2011年03月05日
収録データベースJASI

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