湖底から見る琵琶湖の沿岸帯

湖底から見る琵琶湖の沿岸帯

レコードナンバー662128論文タイプ学術雑誌論文
ALIS書誌IDZZ00016414NACSIS書誌IDAN0024866X
著者名村瀬 潤
書誌名陸水學雜誌
別誌名Japanese journal of limnology
発行元日本陸水學會
巻号,ページ63巻・ 3号, p.249-254(2002-12)ISSN00215104
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抄録大型湖沼の沿岸帯・亜沿岸帯・沖帯を、湖水の水温構造に基づいて、それぞれ「湖底を表水層が覆っている地域」「湖底を水温躍層が覆っている地域」「湖底を深水層が覆っている地域」であると定義し、琵琶湖を例に沿岸帯・亜沿岸帯の湖底表層における物質代謝の特徴を考察した。沿岸域では堆積有機物含量は低いものの水温が高く沖帯堆積物に比べて微生物活性が高い。そのため、通常十分に溶存酸素が存在する表水層が覆っていても湖底直上では一時的に貧酸素化が進行する可能性が考えられる。一方、亜沿岸帯は内部波による水温躍層の振動によって湖底泥の巻き上げが起こる場であり、リンやメタンが湖底から湖水へ供給される可能性があることを指摘した。また、水温構造の季節的変化に伴って沿岸帯・亜沿岸帯の範囲が変化し、それぞれ湖水の動態に対し季節的に異なったインパクトを持つと予想された。以上のことから、特に大型湖沼において湖底の物質動態が湖沼生態系に及ぼす影響を明らかにするためには、沿岸帯から沖帯までを含んだ包括的研究が重要であることを議論した。
索引語沿岸;水温;湖沼;地域;構造;堆積;動態;水;有機物;微生物
引用文献数16
登録日2011年03月05日
収録データベースJASI

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