モモ園生態系における土壌炭素収支

モモ園生態系における土壌炭素収支

レコードナンバー670019論文タイプ学術雑誌論文
ALIS書誌IDZZ00011887NACSIS書誌IDAN10165252
著者名関川 清広
木部 剛
小泉 博
ほか1名
書誌名環境科学会誌 = Environmental science
別誌名環境科学会誌
発行元環境科学会
巻号,ページ16巻・ 2号, p.97-104(2003-03)ISSN09150048
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抄録日本において樹園地面積の約8割を占める果樹園の土壌炭素収支を明らかにすることを目的として、甲府盆地北東部(山梨市)に位置する山梨県果樹試験場旧圃場に隣接するモモ園において、1999年9月から2000年8月まで研究を行った。土壌からの炭素放出量として通気式ーIRGA法によって土壌呼吸速度を測定し、土壌呼吸速度と地温との指数回帰関係に基づいて年間の土壌呼吸量を求めた。土壌への炭素供給量として、果樹(モモ)と下層植生由来のリター供給量、施肥量や果実保護用紙袋の量などを調査、測定し、一部については推定を試みた。土壌呼吸による炭素放出量は1065gCm(-2)y(-1)、そのうち従属栄養微生物による呼吸量は565gCm-(-2)y(-1)と推定された。土壌への炭素供給量は1136gCm(-2)y(-1)で、そのうち下層植生由来が56%、施肥などに由来するものが23%、モモ由来が21%、であり、下層植生(栽培対象以外の植物)によって供給される炭素の割合が著しく大きいことがわかった。土壌炭素収支は571gCm(-2)y(-1)と著しく正の値を示し、モモ園生態系の土壌は炭素についてシンクとなっていることが明らかになった。他の果樹園土壌も同様に炭素シンクであると予想され、炭素ソースである畑地、平衡状態にある水田や桑園とあわせて、農地生態系には土壌炭素収支について3タイプが認められるものと考えられる。
索引語土壌;炭素;モモ;呼吸;収支;供給;生態系;植生;果樹園;放出
引用文献数25
登録日2011年03月05日
収録データベースJASI

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