ビニールハウスとトラクターを活用した冬期における高水分ふん尿の低コスト堆肥化処理

ビニールハウスとトラクターを活用した冬期における高水分ふん尿の低コスト堆肥化処理

レコードナンバー670732論文タイプ学術雑誌論文
ALIS書誌IDZZ00009417NACSIS書誌IDAN10075105
著者名有馬 儀信
松本 百合子
宇谷 道弘
書誌名島根県立畜産試験場研究報告
別誌名島根県立畜産試験場研究報告
島根畜試研報
Bulletin of the Shimane Prefectural Animal Husbandry Experiment Station
発行元島根県立畜産試験場
巻号,ページ36号, p.61-65(2003-03)ISSN09146296
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抄録水分が高い乳用牛ふん尿の低コストな堆肥化処理方法の開発を目指し、園芸用のビニールハウス(ハウス)とトラクターを利用して撹拌方式の堆肥化処理を行った。ハウス(大きさ7x44m)は天井を高くし、床は遮水シートの上を土間仕上げにして堆肥化施設に改築した。撹拌・移送作業をロータリーを装着したトラクターで行ったところ十分機能し、ハウス内の発酵床(幅5m、長さ28m)において2m3の堆肥化物を1m移送するために約30分の撹拌作業と2リットルの燃料を要した。冬期の7週間に、乳用牛ふん尿(平均日量817.8㎏、水分80.9%)、肉用牛敷料(平均日量334.7㎏、水分61.5%)および食用油の廃油(平均日量5.7㎏)を堆肥化原料とし1m/日の速度で移送した。ハウス内の日最低気温および日最高気温の平均値は外よりそれぞれ1.1℃および4.4℃高かった。堆肥化物の温度は原料投入場所から7m地点が43.1℃で最も高かったが、28m地点では14.2℃と最も低かった。水分は投入場所の70.7%から28m地点で55.9%に、容積重は548㎏/m3から405㎏/m3に、C/N比は29.9から23.1にと低下した。堆肥化物表面からの水分蒸発量は4.88㎏/m2・日であった。ハウスから取り出した堆肥化物を堆積切返し方式で堆肥化を続けた結果、内部の最高温度は60℃以上となったが、堆積開始後80日以降は切返し後の温度上昇がなくなり、C/N比は18.7を示したことから、約4か月で堆肥化したと考えられた。この堆肥化処理方法は、乳用牛成牛1頭当たりの施設費が5万円、ランニングコストが1日当たり約1.5分間の労働費と0.1リットルの軽油購入費で、他の堆肥化方式に比較して極めて低コストであった。
索引語堆肥化;水分;処理;方式;温度;施設;作業;原料;投入;堆積
引用文献数5
登録日2011年03月05日
収録データベースJASI, AGROLib

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