トウモロコシとの混作がササゲの生育と光環境に及ぼす影響

トウモロコシとの混作がササゲの生育と光環境に及ぼす影響

レコードナンバー672920論文タイプ学術雑誌論文
ALIS書誌IDZZ00014546NACSIS書誌IDAN00199779
著者名四方 篝
松下 裕子
縄田 栄治
ほか1名
書誌名熱帯農業
発行元熱帯農業研究会
巻号,ページ47巻・ 1号, p.17-26(2003-03)ISSN00215260
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抄録トウモロコシとの混作によるつる性ササゲの群落構造の変化が群落光合成能力にどのような影響を及ぼすのかを明らかにすることを目的として圃場実験をおこない、葉面積指数(LAI)、受光態勢、光合成速度の3つの要因に基づいて解析した。ササゲ単作区では条間70cm、混作区ではササゲとトウモロコシを1条おきに交互に配置し、疎植区では条間70cm、密植区では35cmとした。株間はいずれの処理区においても30cmとした。播種後、3週間ごとに層別刈取法によるサンプリングを行い、乾物重、葉面積、群落内光合成有効放射量の測定をおこなった。また、群落光合成速度を推定するために個葉光合成速度を測定した。LAIと光透過率の関係から求めた吸光係数は、混作密植区では生育が進むにつれて増加するのに対し、混作疎植区では減少した。また、個葉の光-光合成曲線解析の結果、単作区、混作密植区の下層葉が陰葉化する傾向がみられた。以上の結果から、混作疎植区では群落光合成速度は増大したことが明らかになった。これは、生育が進むにつれてササゲがトウモロコシに巻きつき、上層で十分な光が得られるだけでなく下層でも受光できるので、LAIの増加と効率のよい受光態勢の形成が同時に可能となり、下層葉でも高い光合成能力を維持することが可能となったためであると考えられる。一方、混作密植区では群落光合成速度は大きく低下した。これは、群落上層におけるササゲの葉の相互遮蔽により受光態勢が悪化したためであると考えられる。また、生産性の低かった混作密植区では、混作疎植区で見られるような個体群生長速度(CGR)、日射利用効率(RUE)の増大は認められなかった。このことから、光環境が物質生産に大きく寄与していたことが明らかになった。以上の結果より、ササゲは好適な栽植密度、即ち比較的疎植条件のもとで、トウモロコシとの混作によって群落光合成能力を高め、生産性を改善することができると考えられた。
索引語光合成;群落;速度;トウモロコシ;光;生育;能力;受光態勢;葉;環境
引用文献数27
登録日2011年03月05日
収録データベースJASI

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