落葉広葉樹天然林のヒノキおよびスギによる人工林化が生態系内の養分動態に及ぼす影響

落葉広葉樹天然林のヒノキおよびスギによる人工林化が生態系内の養分動態に及ぼす影響

レコードナンバー673135論文タイプ学術雑誌論文
ALIS書誌IDZZ00007967NACSIS書誌IDAN00124077
著者名市川 貴大
高橋 輝昌
浅野 義人
書誌名森林立地
別誌名Japanese journal of forest environment
森林立地学会誌
発行元森林立地墾話会
巻号,ページ45巻・ 1号, p.35-42(2003-06)ISSN03888673
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抄録ヒノキおよびスギ人工林化による養分動態特性の変化が土壌養分特性を変化させる機構を明らかにすることを目的に、落葉広葉樹天然林(広葉樹林)と同一斜面に隣接した広葉樹林を伐採して造成されたヒノキおよびスギによる人工林(針葉樹林)において、リターフォールの乾重および元素含有量、林外雨、林内雨による養分供給量、および生態系外へ流亡した養分量を調査し、斜面位置ごとに広葉樹林と針葉樹林間で比較した。斜面上部のヒノキ林では広葉樹林に比べて土壌深0-30cmにおける全C量は約0.6倍で、リターフォールによるC供給量は約0.9倍であることから、ヒノキ林の土壌では有機物が無機化されやすく、蓄積しにくい可能性が示唆された。斜面下部のスギ林では広葉樹林に比べて土壌深0-30cmにおける全C量はほぼ同じであったが、リターフォールによるC供給量は約0.8倍であることから、スギ林の土壌では有機物が無機化されにくく、蓄積しやすい可能性が示唆された。斜面上部のヒノキ林ではAo層を通過して鉱質土壌に供給されるK+量は広葉樹林の約0.4倍であった。斜面下部のスギ林ではAo層を通過して鉱質土壌に供給されるCa2+量は広葉樹林の約2.1倍であった。土壌深0-10cmの交換性K量と土壌深0-30cmの交換性Ca量は鉱質土壌に供給されるK+、Ca2+量と有意な正の相関関係にあった。このことから、鉱質土壌に供給されるK+、Ca2+量が土壌の交換性塩基量に影響を及ぼしていた。
索引語土壌;広葉樹;供給;ヒノキ;スギ;斜面;養分;人工林;性;落葉
引用文献数38
登録日2011年03月05日
収録データベースJASI

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