有明海における貧酸素水塊の分布と発生要因

有明海における貧酸素水塊の分布と発生要因

レコードナンバー673260論文タイプ学術雑誌論文
ALIS書誌IDZZ00012384NACSIS書誌IDAN10425987
著者名筑紫 康博
松井 繁明
書誌名福岡県水産海洋技術センター研究報告
別誌名Bulletin of Fukuoka Fisheries and Marine Technology Research Center
発行元福岡県水産海洋技術センター
巻号,ページ13号, p.103-110(2003-03)ISSN09192468
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抄録1)有明海福岡県地先において、'01年6月~9月、'02年5月~8月に、原則として小潮の満潮時に18点で鉛直方向の連続観測を行った。測定項目は、酸素飽和度、水温、塩分であった。2)福岡県が行った浅海定線調査の結果のうち、7、8月に酸素飽和度60%以下を記録した年に着目して、アメダス大牟田における観測結果(気温、降水量、風速、日射時間)との比較検討を行った。3)'01年の結果:7月には密度躍層が顕著に形成され、それに伴い海域の南西側を中心に貧酸素が広い海域で見られた。8月末には躍層は解消し、酸素飽和度の低下も見られなくなった。4)'02年の結果:降雨時期の5月には密度躍層が顕著に形成されたが、7、8月には顕著な密度躍層は見られず、貧酸素も観測されなかった。5)浅海定線調査において60%以下を記録した年の6~8月の積算降水量は平年値より高い値へ偏りが見られた。60%以下が確認されなかった年については平年値より低い値への偏りが見られた。6)成層の形成とそれにつながる貧酸素水塊の発生には中長期的には降水量、短期的には風速と関連していることが示唆され、有明海福岡県地先において貧酸素水塊が発生する降水量の目安として、夏季(6~8月)積算降水量1000mm以上がしきい値になると考えられた。7)タイラギの夏期における大量へい死が初めて報告された'00年より以前にも貧酸素水塊が発生していたと推定されたが、過去の発生期間・規模については、さらに検討が必要である。
索引語酸素;発生;水塊;福岡県;観測;年;密度;形成;浅海;調査
引用文献数11
登録日2011年03月05日
収録データベースJASI, AGROLib

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