作物遺伝資源の現地保全における農民の価値認識とその役割

作物遺伝資源の現地保全における農民の価値認識とその役割

レコードナンバー680817論文タイプ学術雑誌論文
ALIS書誌IDZZ00013525NACSIS書誌IDAN10358482
論文副題ネパールにおけるソバの現地保全事例から
著者名西川 芳昭
書誌名開発学研究
別誌名Journal of agricultural development studies
日本国際地域開発学会開発学研究
発行元日本国際地域開発学会
巻号,ページ14巻・ 1号, p.56-64(2003-07)ISSN09189432
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抄録農業における遺伝資源保全の重要性は広く認識されている。保全のための様々な組織・制度が作られてきたが、栽培地以外のジーンバンクを利用した保全がその中心となっている。しかしながら、近年、栽培地内における現地保全の重要性が認識されるようになり、このような保全における農民の役割が注目されている。農村の現場において、持続可能な開発と遺伝資源の保全を推進する制度を確立するためには、参加するステークホールダーの保全に対する動機の調整と理解が必要である。このような動機は、多くの場合経済的な見地とは異なる多様な価値認識に基づいている。ネパールにおいては、IPGRIとネパール農業研究会議がわが国の農業生物資源研究所と共同してソバの遺伝的多様性の分析と現地保全を試みており、その研究によりDNAレベルの豊かな多様性が発見されている。この研究に社会経済的な視点が加えられ、簡易農村調査(Rapid Appraisal)の手法を用いて、農民の多様性認識についての調査を実施した。調査の結果、ソバ属3種の農民にとっての重要性に関して社会的、文化的および薬品としての価値等の多様な認識が存在することが確認された。このような価値認識と科学的分析による遺伝的多様性を関連付けることができれば、持続可能な遺伝資源保全の制度・組織の確立の有効な手法となることが期待される。
索引語保全;遺伝資源;現地;農民;ネパール;ソバ;制度;研究;調査;農業
引用文献数17
登録日2011年03月05日
収録データベースJASI

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