高温遭遇によるキュウリ葉のABAおよびポリアミン含量の変化と光合成器官の高温順化との関係

高温遭遇によるキュウリ葉のABAおよびポリアミン含量の変化と光合成器官の高温順化との関係

レコードナンバー680944論文タイプ学術雑誌論文
ALIS書誌IDZZ00015006NACSIS書誌IDAN00025257
著者名名田 和義
橘 昌司
李 智軍
書誌名園藝學會雜誌
別誌名園芸学会雑誌
Journal of the Japanese Society for Horticultural Science
発行元園藝學會
巻号,ページ72巻・ 5号, p.393-401(2003-09)ISSN00137626
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抄録キュウリ(品種:南極2号)の葉の光合成器官の高温順化過程にABAとポリアミンが関与しているかどうかについて調べた。光合成活性は光下での酸素放出速度と光化学系IIのクロロフィル蛍光収率(Fv/Fm)で表した。植物を25/25℃(昼/夜)から38/38℃に移すと、45℃遭遇による光合成活性の低下が次第に小さくなった。また、高温順化葉から単離したチラコイドは非順化葉から単離したチラコイドに比べて、40℃遭遇による光合成的電子伝達活性の低下や33kDaタンパク質およびマンガンの解離が少なく、高温順化処理によりチラコイドの熱安定性が高まることが示された。このような光合成器官の高温順化にはチラコイド膜の脂質不飽和度の低下が関係していると考えられた。植物を38℃に遭遇させると、葉のABA含量が顕著に低下した。このことは、ABAは光合成の高温順化過程には関与していないことを示している。一方、葉のスペルミジンおよびスペルミン含量は高温順化処理中に徐々に増加した。また、非順化葉に5mMのスペルミジンまたはスペルミンを葉面散布すると光合成器官の熱安定性が高まり、非順化葉から単離したチラコイドに5mMスペルミンを添加すると光化学系の熱失活が軽減された。これらのことは、ポリアミンが光合成器官の高温順化に何らかの役割を果たしていることを示唆する。
索引語高温;葉;光合成;器官;ABA;活性;単離;キュウリ;植物;処理
引用文献数42
登録日2011年03月05日
収録データベースJASI, AGROLib

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