日本ウズラにおける体重小方向に関する長期選抜(2)

日本ウズラにおける体重小方向に関する長期選抜(2)

レコードナンバー681056論文タイプ学術雑誌論文
ALIS書誌IDZZ20007115NACSIS書誌IDAA11564513
論文副題60から65世代の繁殖形質の変化について
著者名須田 義人
岡本 悟
書誌名The journal of poultry science
別誌名J. poult. sci
日本家禽学会誌
発行元Japan Poultry Science Association
巻号,ページ40巻・ 1号, p.30-38(2003-01)ISSN13467395
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抄録経済形質に関する長期選抜による改良系統の作出は、効率的な動物生産のための極めて重要な方策であり、特に家禽の小型化への選抜は、管理条件の効率化や飼料消費量の減少など間接的な経済効果への貢献が期待でき、大型化とともに進化メカニズムの解明という点でも興味深い。長期選抜においては、世代経過にともない遺伝的変化が生じ、様々な相関反応が出現することが知られている。佐賀大学大学院農学研究科では、日本ウズラにおいて体重を指標とした2方向選抜が行われ、体重大系統(LL)、無作為交配系統(RR)及び体重小系統(SS)の3系統が育成された(Okamooら、1989a;b)。SS系統は、RR系統から6週齢体重を指標に小方向へ選抜し、4世代遡って血縁関係を持たない雌雄のPair交配を毎世代約30組維持する方法により作出された。本研究では、体重小方向への長期選抜にともなった繁殖形質の変化を検討した。今回は、選抜60から65世代の結果を報告する。SS及びRR両系統の平均体重は、世代間で有意な変動は認められなく、SSはRRよりも全ての世代で有意に小さかった(P<0.01)。SSの受精率および孵化率は、RRよりも有意に低く(P<0.01)、また、孵化後の発育初期における育成率もRRに比べ低い傾向がみられた。しかし、6週齢以降ではSSの生存率はRRと同程度であった。SSは初産日齢がRRよりも有意に遅く、100日齢までの総産卵数についてもSSの方が有意に少なかった(P<0.01)。100日齢までの総卵重および91から100日齢までの平均卵重も、ともにSSがRRより有意に低かった(P<0.01)。以上より、SSの遺伝的適応度(FalconerとMackay、1996)は世代経過にともなって低下する傾向がみられた。つまり小型化への長期選抜にともなって、産卵形質、孵化率および雛の育成率に関与する遺伝的メリットが減少することが明らかにされた。
索引語SS;選抜;系統;体重;形質;日齢;育成;日本;ウズラ;繁殖
引用文献数24
登録日2011年03月05日
収録データベースJASI

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