家畜ふん堆肥の腐熟度評価における試料の乾燥法の影響

家畜ふん堆肥の腐熟度評価における試料の乾燥法の影響

レコードナンバー681733論文タイプ学術雑誌論文
ALIS書誌IDZZ20011749NACSIS書誌IDAN00195767
著者名藤原 孝之
原 正之
村上 圭一
書誌名日本土壌肥料學雜誌 = Journal of the science of soil and manure, Japan
別誌名日本土壌肥料學雜誌 : 土壌・肥料・植物栄養
Japanese Journal of Soil Science and Plant Nutrition
日本土壌肥料学雑誌
発行元日本土壌肥料學會
巻号,ページ74巻・ 5号, p.607-614(2003-10)ISSN00290610
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抄録家畜ふん堆肥の腐熟度(植物の生育阻害性)をシャーレを用いた発芽試験により評価する場合に、堆肥試料の前処理としての乾燥法が試験結果に及ぼす影響およびその原因を検討した。堆肥の抽出液の生育阻害性は、コマツナの根の伸長で評価した。1)50℃の加熱乾燥および凍結乾燥で処理した豚ぷん、牛ふんおよび鶏ふん並びにそれらの堆肥の水抽出液について発芽試験を行った。その結果、加熱乾燥は生試料より生育阻害性がかなり低く評価される試料がみられ、特に豚ぷんおよびその堆肥に多かった。一方、凍結乾燥試料を用いると、生試料と同様な発芽試験の結果が得られた。また、加熱乾燥によると、試料の低級脂肪酸、フェノール性酸およびアンモニア態窒素が凍結乾燥の場合より大きく減少した。乾燥法により発芽試験の結果が異なった場合は、低級脂肪酸、アンモニアおよびECの測定値に差が認められた。2)低級脂肪酸、フェノール性酸およびアンモニアの水溶液を用いて発芽試験を行ったところ、前述の実験で供試した堆肥抽出液における分析値以内の濃度においては、低級脂肪酸が最も大きな生育阻害を示した。3)ゲルクロマトグラフィーにより分画した豚ぷんの水抽出液について発芽試験および成分分析を行ったところ、生育阻害を示した画分には低級脂肪酸が多く含まれ、コマツナの根の伸長と低級脂肪酸濃度との間には高い負の相関が認められた。4)以上より、家畜ふん堆肥の腐熟度を発芽試験により評価する場合、凍結乾燥法は低級脂肪酸に代表される揮発性の生育阻害物質の損失が少ないため、好ましい前処理法であると考えられた。
索引語発芽;脂肪酸;乾燥;生育;評価;性;凍結乾燥;家畜;腐熟;加熱
引用文献数16
登録日2011年03月05日
収録データベースJASI, AGROLib

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