秩父山地におけるウダイカンバ優占林分の構造

秩父山地におけるウダイカンバ優占林分の構造

レコードナンバー682385論文タイプ学術雑誌論文
ALIS書誌IDZZ00018015NACSIS書誌IDAN00162451
著者名澤田 晴雄
梶 幹男
山中 隆平
ほか5名
書誌名東京大学農学部演習林報告
別誌名Bulletin of the Tokyo University Forests
巻号,ページ109号, p.47-63(2003-06)ISSN03716007
全文表示PDFファイル (974KB) 
抄録1.秩父山地の標高1300m地点にあるウダイカンバ優占林分内に0.96haの調査区(以下、秩父区)を設置し、毎木調査から林分構造を、樹齢測定から林齢を明らかにした。2.秩父区内に出現した樹種数は39種、立木本数は1177本/ha、BA合計は42.0m(2)/ha、材積は330.0m(3)/haであった。そのうちウダイカンバは本数が83本/ha(7.1%)、BA合計が15.8m(2)/ha(37.5%)、材積が154.7m(3)/ha(46.9%)であった。3.秩父区では22m以上の階層でウダイカンバが圧倒的に優占する第一層、14?22mの階層はミズメ、ミズナラ、イヌシデなどの多い第二層、および4?14mの階層はカエデ類、シデ類、アラゲアオダモ、リョウブの多い第三層の3つの階層が確認された。4.秩父区内とその周辺にある枯死木20本の樹齢測定の結果から、調査木の年輪数は83?120年の範囲にあり、そのうち近年枯死した5個体の年輪数から秩父区は約120年前に更新したものと推定された。5.秩父区と、山火事後に更新したウダイカンバ優占二次林である東京大学北海道演習林固定標準値の北演5133(3回間伐、林齢91年)、北演5236(無間伐、林齢86年)を比較したところ、秩父区は本数密度と年直径成長量で北演5133に近い値を示し、平均胸高直径と材積で北演5133と北演5236より大きかった。しかし、秩父区のウダイカンバは用材として評価した場合、北演5133のそれより劣っており、秩父演習林に多い林齢100年未満のウダイカンバ二次林で用材生産をする場合には、優良木を選木してその直径成長を促すための間伐を実施する必要があると考えられた。6.秩父区ではミズナラがウダイカンバに比べて寿命が長く、耐陰性も高いことから、今後の長い遷移過程において徐々にウダイカンバが枯死し、それに代わって現在第一層、第二層にあるミズナラが優占していくものと推察された。
索引語齢;林分;調査;材積;枯死;間伐;構造;測定;種;年輪
引用文献数16
登録日2011年03月05日
収録データベースJASI, AGROLib

論文アクセスランキング

Copyright 2017 農林水産省 農林水産技術会議事務局筑波産学連携支援センター

Tsukuba Business-Academia Cooperation Support Center, Agriculture, Forestry and Fisheries Research Council Secretariat