岩手県中南部におけるリンドウ圃場の土壌環境実態と石灰質資材施用効果

岩手県中南部におけるリンドウ圃場の土壌環境実態と石灰質資材施用効果

レコードナンバー690137論文タイプ学術雑誌論文
ALIS書誌IDZZ20011749NACSIS書誌IDAN00195767
著者名佐藤 喬
高橋 正樹
新毛 晴夫
ほか1名
書誌名日本土壌肥料學雜誌 = Journal of the science of soil and manure, Japan
別誌名日本土壌肥料學雜誌 : 土壌・肥料・植物栄養
Japanese Journal of Soil Science and Plant Nutrition
日本土壌肥料学雑誌
発行元日本土壌肥料學會
巻号,ページ75巻・ 1号, p.37-44(2004-02)ISSN00290610
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抄録岩手県中南部のリンドウ主産地である西和賀地域および石鳥谷地域で土壌の実態調査を行い、1988年以降の土壌化学性の変遷について追った。また、石鳥谷地域で土壌の実態調査圃場に生育する早生品種(マシリィ)を対象に切り花の形質調査を行い、土壌の化学性や土壌硬度との関係について解析した。さらに、土壌の石灰飽和度が40%未満の3つの圃場において、各種石灰質資材(炭酸カル、苦土炭カル、石こう)を施用しての生産力改善対策試験を行った。1)いずれの地域でも、1990年に入り、土壌pHと石灰飽和度および苦土飽和度は顕著に低下し、逆に加里飽和度は上昇した。この結果を反映し、石灰/加里比、苦土/加里比はいずれも低下した。2)土壌の石灰飽和度が低いほど、あるいは、加里や苦土に対する石灰の当量比が低いほど、切り花の新鮮重や花段数は低下した。土壌pHの低下とy(1)の上昇も切り花形質を低下させるが、土壌中石灰の欠乏が主要因であり、いずれも二次的なものと推定された。3)新鮮重と花段数は、地表面下30-40cm層位の土壌硬度が高まるほど低下し、土壌の物理性も切り花形質に直接の関与することが示唆された。4)葉先枯れは、土壌の化学性や土壌硬度との直接関与は見られなかったが、切り花のカルシウム含有率の低下とカルシウムに対するリン、カリウム、マグネシウムの各当量比の上昇により、発生が助長された。発生には、体内でのカルシウムや他養分の移動性の大小が関与しているものと示唆された。5)生産力改善対策試験。炭カル、苦土炭カル、石こうのいずれの資材の施用でも、作土表層の石灰飽和度が上昇し、特に0-5cm層位ではリンドウの維持すべき基準値である40%に達した。これにより、切り花のカルシウム含有率が上昇して新鮮重や花段数、出荷規格も改善された。
索引語土壌;石灰;切り花;地域;性;カルシウム;リンドウ;圃場;実態;資材
引用文献数18
登録日2011年03月05日
収録データベースJASI, AGROLib

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