中国中山間地域における耕作放棄地の放牧利用

中国中山間地域における耕作放棄地の放牧利用

レコードナンバー690464論文タイプ学術雑誌論文
ALIS書誌IDZZ20007675NACSIS書誌IDAA11636410
著者名小山 信明
谷本 保幸
千田 雅之
書誌名近畿中国四国農業研究センター研究報告
別誌名Bulletin of NARO Western Region Agricultural Research Center
Bull. Natl. Agric. Res. Cent. West. Reg.
近中四農研報
発行元農業技術研究機構近畿中国四国農業研究センター
巻号,ページ3号, p.47-55(2004-03)ISSN13471244
全文表示PDFファイル (712KB) 
抄録中国中山間地域における耕作放棄地の放牧利用にともなう野草の乾物生産量の経年変化と飼料価値及び暖地型牧草地の放牧条件下における不耕起造成法を検討した。放牧利用に伴いススキの乾物生産量は経年的に減少した。逆に,ススキ以外のイネ科野草の乾物生産量は増加したが,利用4~5年目における乾物生産量の増加量(2年目に比べ平均55.0kg/10aの増加)は,ススキの乾物生産量の減少量(同じく平均159.1kg/10aの減少)より少なかった。このため,利用4~5年目には放牧地全体の乾物生産量は当初の6割程度に減少した。ススキの粗蛋白質(CP)とリン(P)の平均含有率は6.8%と0.14%であった。イネ科野草のCPとPの平均含有率はそれぞれ8.0%と0.18%であった。バヒアグラス及びセンチピードグラスを裸地率71%の場所に不耕起播種し,播種直後から連続放牧を行った。造成2年目には両草種の出現頻度は90%を越え牧草地化した。造成3年目のバヒアグラスの乾物生産量は818.4kg/10a,センチピードグラスは902.4kg/10aであった。バヒアグラスのCP及びPの平均含有率は,それぞれ12.4%と0.32%,センチピードグラスでは13.0%と0.24%であった。このように,バヒアグラス草地及びセンチピードグラス草地は不耕起造成で草地造成ができ,耕作放棄地に比べて高い乾物生産量と飼料価値が得られた。以上の結果から,耕作放棄地で放牧を行うと野草の乾物生産量は経年的に低下するので,牧養力を維持・向上するためには乾物生産量の多い暖地型牧草地と組み合わせて利用することが望ましい。
索引語乾物;放牧;利用;草地;造成;目;経年;中国;中山間;地域
引用文献数16
登録日2011年03月05日
収録データベースJASI, AGROLib

論文アクセスランキング

Copyright 2017 農林水産省 農林水産技術会議事務局筑波産学連携支援センター

Tsukuba Business-Academia Cooperation Support Center, Agriculture, Forestry and Fisheries Research Council Secretariat