パン用小麦新品種「ハルイブキ」の育成

パン用小麦新品種「ハルイブキ」の育成

レコードナンバー690596論文タイプ学術雑誌論文
ALIS書誌IDZZ20010231NACSIS書誌IDAA11655277
著者名吉川 亮
中村 和弘
伊藤 美環子
星野 次汪
伊藤 誠治
八田 浩一
田野崎 眞吾
谷口 義則
佐藤 暁子
中村 洋
高野 博幸
書誌名東北農業研究センター研究報告 = Bulletin of the National Agricultural Research Center for Tohoku Region
別誌名Bulletin of Tohoku Agricultural Research Center
Bulletin of the Tohoku Agricultural Research Center
Bull. Natl. Agric. Res. Cent. Tohoku Reg.
東北農研研報
独立行政法人農業技術研究機構東北農業研究センター研究報告
発行元東北農業研究センター
巻号,ページ102号, p.1-22(2004-03)ISSN13473379
全文表示PDFファイル (7934KB) 
抄録小麦「ハルイブキ」は,早生・多収,耐寒雪性,耐病性及び高製パン適性を育種目標に,1989年5月東北農業試験場(現 東北農業研究センター)において,晩生で耐病性が強く,高製パン性と関係のある5+10グルテニンサブユニットをもつユーゴスラビア品種「Stozher」を母とし,早生・多収で耐寒雪性が強く,製パン適性がやや優れた「東北195号」を父として人工交配を行い,以降,系統育種法で選抜・固定を図ってきたものである。2001年度の世代は雑種第13代(F13)である。「ハルイブキ」は「キタカミコムギ」に比較して,次のような特徴をもつ。播性はVで,出穂期で4日,成熟期で3日程度早い。稈長はやや短く,穂長は短く,穂数は同程度である。耐寒雪性はやや強く,耐倒伏性は強く,穂発芽性は中でやや強い。赤さび病,うどんこ病および縞萎縮病のいずれにも強い。赤かび病は中で同程度である。収量性は多収で,千粒重は大きいが,リットル重は同程度である。外観品質はやや劣る。硬軟質性は硬質で,製粉性はやや優れる。粉の白さ,明るさはともにやや低い。粉の蛋白含量は3~4%高く,5+10高分子量グルテニンサブユニットを持つ。バロリメーター・バリューが高く,生地の伸張抵抗が大きく,伸張度が小さい。アミログラムの最高粘度は低い。製パン適性は「コユキコムギ」,「ナンブコムギ」よりやや高い。また,他品種との小麦粉のブレンドにより製パン適性の向上が期待できる。さらに,秋田県でパン酵母として開発された「白神こだま酵母」の使用により,優れた製パン性を示す。適応地帯は,東北地域の根雪期間が110日以下の平坦地である。秋田県では,2000年秋播から認定品種に採用されている。
索引語ハルイブキ;東北195号;パン;適性;多収;早生;育種;品種;穂;粉
引用文献数18
登録日2011年03月05日
収録データベースJASI, AGROLib

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