千葉県の谷戸地形における水稲耕作とその放棄が植生に及ぼす影響

千葉県の谷戸地形における水稲耕作とその放棄が植生に及ぼす影響

レコードナンバー690994論文タイプ学術雑誌論文
ALIS書誌IDZZ00015078NACSIS書誌IDAN00097258
著者名大塚 広夫
小林 鈴枝
桝田 信彌
ほか1名
書誌名雑草研究
別誌名日本雑草学会会報
Journal of weed science and technology
Weed research
発行元日本雑草防除研究会
巻号,ページ49巻・ 1号, p.21-35(2004-03)ISSN0372798X
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抄録千葉県夷隅郡大多喜町に位置する未整備の谷戸田において、水稲耕作とその放棄が景観を構成している草本群落に及ぼす影響について明らかにした。水稲耕作地区は、谷戸断面に沿って高等植物が112種出現し、地形と利用形態から5つの景観要素に分類できた。これに対し耕作放棄地区は、79種が出現し3つの景観要素に分類できた。各種の相対優占度を用いた群落分類のクラスター分析によって全調査地は類似度50%で7つに分類できたが、この分類は必ずしも景観要素の分類とは対応しなかった。そのうちクラスターb1には水田と谷底部以外の総ての景観要素が含まれた。クラスターb1には水田と谷底部を除く要素に共通な種が含まれ、水稲耕作に伴う人手の加わり方の違いに対応して要素ごとに、それぞれ別の種が優占種になったと考えられる。耕作放棄地区では各調査地点に出現した種数と多様度に正の相関がみられた。一方、水稲耕作地区ではバラツキが大きかったが、利用形態の違いから景観要素を(1)水稲耕作という生産と管理の両面から著しく改変された水田、(2)刈り取りや踏みつけなど管理に伴う攪乱条件下にある農道や林縁、(3)現在、ほとんど人為的影響のない林床の3つのグループにまとめることができた。以上のことから水稲耕作を放棄すると、谷戸の景観要素が単純なものになり、群落を構成する種数が減少することが明らかになった。
索引語水稲;景観;種;分類;群落;水田;千葉県;地形;利用;形態
引用文献数31
登録日2011年03月05日
収録データベースJASI

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