水稲新品種‘佐香錦'の育成

レコードナンバー
691503
論文タイプ
学術雑誌論文
ALIS書誌ID
ZZ20004962
NACSIS書誌ID
AN00107759
本文言語
ja
著者名
高橋 眞二 ; 山本 朗 ; 杉山 万里 ; 岩本 正俊 ; 福田 誠 ; 藤原 耕治 ; 重栖 睦弘 ; 田村 明長 ; 神田 正治 ; 安部 浩 ; 田畑 光正 ; 門脇 義行 ; 広沢 敬之 ; 古山 武夫 ; 陶山 研治
誌名
島根県農業試験場研究報告 = Bulletin of the Shimane Agricultural Experiment Station
発行元
島根県農業試験場
巻号ページ
35号,p.1-20(2004-03)
ISSN
0388905X
全文表示
PDF(1177KB)
抄録
島根県中山間地域を対象とし、良質で、酒造適性が高く、栽培安定性の優れた酒造好適米の開発に取り組み、新品種‘佐香錦’を育成した。1.‘佐香錦’は、1985年‘改良八反流’を母本に‘金紋錦’を父本として交配し、その後代から育成した粳種である。F10世代で‘島系酒49号’の系統名を付し、F15世代で奨励品種に採用された。2.本品種の育種法には集団育種法を適用した。3.新品種‘佐香錦’の特性は次のとおりである。出穂期は‘五百万石’より5日、成熟期は8日遅く、島根県では極早生に属する。やや長稈、偏穂重型で、草姿及び熟色は良好で、無芒、脱粒性はやや難である。収量性は‘五百万石’並みかやや高い。いもち病抵抗性はやや弱で、白葉枯病抵抗性は中である。耐冷性はやや弱である。玄米外観品質は‘五百万石’並みで、良質である。酒造適性は‘五百万石’‘神の舞’‘改良雄町’を上回り、‘改良八反流’に近い性質を持つことが認められた。酒の官能評価は、搗精歩合45%までなら、‘山田錦’と同程度で良好である。4.本品種は、島根県中山間地域の標高300m以下の地帯で、地力中庸地の早植栽培に適応する。5.栽培にあたって、耐冷性が劣るため極端な早植えを避け、倒伏の発生を防ぐため極端な多肥栽培は行わない。穂発芽の発生を防止するため適期収穫に努める。いもち病の基幹防除の徹底を図るとともに、白葉枯病常発地での栽培は避ける。
引用文献数
8
登録日
2011年3月5日
収録データベース
JASI ; AGROLib