馬鈴薯澱粉由来リン酸化オリゴ糖カルシウムのオーラルヘルスへの応用

馬鈴薯澱粉由来リン酸化オリゴ糖カルシウムのオーラルヘルスへの応用

レコードナンバー691938論文タイプ学術雑誌論文
ALIS書誌IDZZ20010553NACSIS書誌IDAA11809133
著者名釜阪 寛
稲葉 大輔
南 健太郎
ほか6名
書誌名Journal of applied glycoscience
発行元日本応用糖質科学会
巻号,ページ51巻・ 2号, p.129-134(2004-04)ISSN13447882
全文表示
抄録澱粉には、その構成糖にリン酸基がエステル結合している糖を含むことが知られている。著者らは馬鈴薯澱粉の加水分解物より、リン酸基がエステル結合している糖、つまり、リン酸化オリゴ糖カルシウム(POs-Ca)を調製してきた。このリン酸化オリゴ糖は二つの画分PO-1画分およびPO-2画分から構成されていた。PO-1画分はリン酸化オリゴ糖の主な成分であって、マルトトライオース、マルトテトラオース、およびマルトペンタオースから構成されており、分子内に1個のリン酸基を有していた。PO-2画分は主にマルトペンタオースおよびマルトヘキサオースから構成されており、少なくとも2個のリン酸基を分子内に有していた。リン酸化オリゴ糖はカルシウムと水溶性の複合体を形成し、カルシウム-リン酸の沈澱形成を阻害する効果を有していた。以上の結果をもとにリン酸化オリゴ糖のカルシウム塩(POs-Ca)を食品素材として開発してきた。POs-Caは、水溶性カルシウム供給のための食品素材として優れていた。また、う蝕予防の観点から、リン酸化オリゴ糖はう蝕原因細菌であるミュータンス連鎖球菌の栄養源にならず、本菌の産生する酸によるプラーク内のpHの低下も抑制する作用を有していることを明らかにした。さらに、POs-Caは初期う蝕を誘発したエナメル質の再石灰化を効果的に促進する作用も有していることがわかった。ここでは、POs-Caを関与成分としたシュガーレスガムの初期う蝕の再石灰化効果を明らかにし、POs-Caの口腔保健への応用開発について紹介する。
索引語リン酸化;オリゴ糖;カルシウム;リン;糖;エステル;成分;分子;性;形成
引用文献数30
登録日2011年03月05日
収録データベースJASI

論文アクセスランキング

Copyright 2017 農林水産省 農林水産技術会議事務局筑波産学連携支援センター

Tsukuba Business-Academia Cooperation Support Center, Agriculture, Forestry and Fisheries Research Council Secretariat