生後3週間のヒツジ母子間における音声コミュニケーションによる接近のイニシアチブとその変化

生後3週間のヒツジ母子間における音声コミュニケーションによる接近のイニシアチブとその変化

レコードナンバー692054論文タイプ学術雑誌論文
ALIS書誌IDZZ20005663NACSIS書誌IDAN00195188
著者名苗川 博史
書誌名日本畜産學會報 = The Japanese journal of zootechnical science
別誌名日本畜産学会報
日本畜産学会報
Nihon chikusan gakkaiho
Animal science journal
Animal science and technology
発行元Zootechnical Science Society of Japan
巻号,ページ75巻・ 2号, p.228-239(2004-05)ISSN1346907X
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抄録14頭もしくは20頭の小群内において、生後3週齢までのヒツジ母子5組の音声コミュニケーションにおける母子間の反応(以下相互作用)を音声表記と情報量に基づいて検討し、母子間の接近行動の経日的推移について解析した。音声表記については、調音作用の観点から口の開閉によって構成される母ヒツジ/nnn/と/nae/とnnae/および子ヒツジ/nnn/と/eee/nee/を発声タイプとして表した。相互作用については、母子それぞれ3タイプの発声と、これらに対する反応を8タイプに分類した24通りのダイアド(母子いずれかの発声とその後に続く一方または双方の行動を1組の完了行動とする)ならびに、それらの情報量について解析した。また、接近行動については、発声の有無に分けて母子ペア毎に経日的に解析した。その結果、母子間の相互作用は、情報伝達機能上、口を開けた発声が主導を占め、発声後は相手を視認もしくは注視し、その後の行動に移行する反応系で構成されていた。その際には、口の開閉のタイプによって生起する反応のしかたに個体差が見られ、発声のしかたによって応答が異なることが示された。また、いずれの発声においても母子ヒツジ間に共有される情報量は0ビットよりも大きく、母子ヒツジ双方に情報の共有があったことが示された。音声表記の結果については、発声タイプによって周波数と持続時間に違いが認められ、それぞれの発声構造の特徴を示すことができた。すなわち、母ヒツジの場合は、口を開けた/nae/nnae/タイプが。口を閉じた/nnn/タイプよりも周波数が50ヘルツ高く、発生時間も0.1秒長かった。子ヒツジの場合は、口を開けた/eee/と/nee/タイプが、口を閉じた/nnn/タイプよりも周波数が50ヘルツ高いものの、発生時間は0.1?0.2秒短かった。発声に基づく接近のイニシアチブは、生後3週齢までは母ヒツジ主導型であったが、発声によらない接近のイニシアチブの割合については、子ヒツジの方が大きい傾向にあった。
索引語ヒツジ;口;行動;反応;周波数;時間;齢;発生;作用;情報伝達
引用文献数24
登録日2011年03月05日
収録データベースJASI

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