黒毛和種種雄牛候補に一次選抜された子牛からの体細胞クローン牛生産手法の検討

黒毛和種種雄牛候補に一次選抜された子牛からの体細胞クローン牛生産手法の検討

レコードナンバー692436論文タイプ学術雑誌論文
ALIS書誌IDZZ00009417NACSIS書誌IDAN10075105
著者名長谷川 清寿
佐々木 恵美
安部 亜津子
ほか1名
書誌名島根県立畜産試験場研究報告
別誌名Bulletin of the Shimane Prefectural Animal Husbandry Experiment Station
島根畜試研報
島根県立畜産試験場研究報告
発行元島根県立畜産試験場
巻号,ページ37号, p.1-5(2004-03)ISSN09146296
全文表示PDFファイル (1406KB) 
抄録体細胞クローン産子を種雄牛検定に活用することを目的に、核移植ドナーとしての耳真皮由来体細胞の継代回数が核移植成績に及ぼす影響を調べ、黒毛和種種雄牛候補の一次選抜を経た5か月齢の雄子牛から検定用クローン牛を生産する手法を検討した。体細胞の継代回数の影響調査には、特定成雄牛の耳から採取した真皮組織片の真皮部分を細切して、分離培養した体細胞を核移植に用いた。その結果、ドナー細胞継代回数別の移植可能胚の発生率は、1回が47.6%(10/21)、6回が36.2%(37/102)、11回が26.9%(14/52)であった。実際に、5か月齢の雄子牛2頭から耳刻器で採取した真皮組織片から分離培養した細胞を1回の継代培養後に核移植のドナーとして用いた結果、ドナーロット別の移植可能胚への発生率は、58.0%(29/54)および73.3%(22/3084)、受胚牛への移植での胎齢40日の生存胎子率が25.0%(3/12)および50.0%(4/8)であり、2頭のクローン産子の生産が可能であった。クローン産子の生時体重(52.8および44.4kg)は、ドナー雄子牛(35.8kg)と比べて大きい傾向であった。その後20週齢までの調査期間中は順調に発育し、体重、体高ともに黒毛和種の発育標準値の上限を上回って推移した。また、体重測定値については、クローン間で概ね相似して推移し、4から20週齢時までの期間中ではドナー雄子牛と比べて約30kg大きい値で推移した。20週齢までの平均日増体重(kg/day)は、ドナー雄子牛が1.07であったの対して、クローン産子が1.27および1.35であった。体高測定値は、クローン産子が2.272頭のうちの1頭がドナー雄子牛と概ね相似して推移したが、別の1頭のクローン産子は約5cm高い値で推移した。以上のことから、5ヶ月齢の雄子牛の耳から分離培養した継代回数1回のドナー細胞を体細胞核移植に用いた場合,作出した体細胞クローン胚から産子が生産可能であることが明らかとなった。そして、この手法が体細胞クローン検定牛の生産方法として利用できる可能性が示唆された。
索引語クローン;子牛;体細胞;雄;生産;核移植;齢;検定;耳;分離
引用文献数35
登録日2011年03月05日
収録データベースJASI, AGROLib

論文アクセスランキング

Copyright 2017 農林水産省 農林水産技術会議事務局筑波産学連携支援センター

Tsukuba Business-Academia Cooperation Support Center, Agriculture, Forestry and Fisheries Research Council Secretariat