バングラデシュにおける牛乳市場構造と流通チャネルの効率性

バングラデシュにおける牛乳市場構造と流通チャネルの効率性

レコードナンバー700721論文タイプ学術雑誌論文
ALIS書誌IDZZ00012015NACSIS書誌IDAN10397280
論文副題パブナ・セラジュガンジュ地域の事例研究
著者名小野 雅之
Alok R.
書誌名農業市場研究
別誌名Agricultural marketing journal of Japan
発行元日本農業市場学会
巻号,ページ56号, p.79-91(2002-12)ISSN1341934X
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抄録本稿では、バングラデシュにおける牛乳の市場構造と流通チャネルの効率性について、代表的な酪農地帯であるパブナ・セラジュガンジュ地域を事例に調査・分析した。バングラデシュでは牛乳生産量の97%が農村地域で生産されており、そのうち農村地域内での消費が61%、都市への販売が36%というように、牛乳の生産・流通・消費には農村地域内での完結性が強い。しかし、調査地域は、都市への販売が79%、地域内消費が21%というように、都市への販売を中心とする地域である。調査地域における牛乳の流通チャネルには、(1)酪農家-消費者、(2)酪農家-商人-消費者、(3)酪農家-商人-菓子屋-消費者、(4)酪農家-菓子屋-消費者、(5)酪農家-商人-乳製品加工業者-菓子屋・小売店-消費者という伝統的チャネルと、(6)酪農家-商人-処理・加工業者-消費者、(7)酪農家-酪農協同組合-消費者、(8)酪農家-BRAC-消費者という組織化されたチャネルが存在する。また、都市への販売を主として担っているのは(5)、(6)、(7)、(8)である。これらのチャネルのなかで、もっとも重要な位置を占めているのが酪農協同組合(チャネル(7))であり、生産者の牛乳販売量の49%を占めている。ついで商人(チャネル(2)、(3)、(5)、(6))が29%、BRAC(チャネル(8)) 13%となっている。これらのチャネル間の効率性について、実態調査に基づいて生産者手取り価格、消費者価格に占める生産者手取り価格の割合、流通経費、マージン、消費者価格の面から比較検討を行った。その結果、酪農協同組合は、農村地域から都市に対して良質の牛乳を大量に供給するという点で流通チャネルとしての有効性を持っているが、効率性の面では、流通コストが高く、それが生産者手取り価格の低さにつながっていることを明らかにした。今後、酪農協同組合が流通チャネルとしての効率性を高めていくためには、集乳施設、処理・加工施設が持つ能力を最大限に稼働させることによるコストの削減が必要である。
索引語酪農;地域;消費者;流通;牛乳;性;効率;都市;販売;価格
引用文献数7
登録日2011年03月05日
収録データベースJASI

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