冷温帯林土壌圏の炭素動態(3)

冷温帯林土壌圏の炭素動態(3)

レコードナンバー701226論文タイプ学術雑誌論文
ALIS書誌IDZZ00011894NACSIS書誌IDAN10164125
論文副題特定土層に基づく土壌炭素貯留量の簡便調査・推定法
著者名秋山 侃
賈 書剛
書誌名システム農学
別誌名Journal of the Japanese Agricultural Systems Society
発行元システム農学会
巻号,ページ20巻・ 2号, p.168-175(2004-10)ISSN09137548
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抄録土壌は陸域最大の炭素の貯留プールであるため、各生態系で炭素貯留量を計測する必要がある。しかし、これを測るには土壌層別の容積比重と炭素含有率を測定する必要があり、多くの困難を伴う。そこで今回、ある特定の土層に注目し、これに基づく土壌炭素貯留量の簡便推定法、いわゆる「特定土層推定法」を提案した。この方法は、前報の冷温帯林生態系で行った100区の詳細な調査結果から導いた。特定土層の概念は、ある土層に土壌性質の一部が強く反映されることを利用している。Sepwise法による重回帰分析の結果、本試験地の場合、50?60cm土層中の炭素量が100区の詳細な土壌断面の調査結果による全土層中の炭素貯留量を77.2%の精度で反映することが判った。特定土層法により推定した炭素貯留推定モデルはy=5.298a+1670.839で表された。ここで、yは全土層中の推定炭素貯留量(kgC/ha)、aは50?60cm土層中の炭素量(kgC/ha)である。この結果を前報の結果で、50?60cm土層を任意の20地点で採取することにより、他の80地点の炭素貯留量を検討すると、76.7%の精度で推定できることが判った。対象域における土層中の炭素貯留を推定するためには多数の土壌サンプルを必要とするため、従来の伝統的な調査‐試坑掘りによる土壌断面調査は多くの時間と労力を要した。しかし、改良型土壌サンプラーは任意の深さの土柱を原状態のままで採取できるため、特定土層推定法と組み合わせることにより、土壌調査を容易にし、モデルやリモートセンシングなど他の手法による結果との比較にあたって威力を発揮する可能性をもつと思われる。
索引語炭素;土;推定;土壌;調査;生態系;土壌断面;精度;モデル;動態
引用文献数14
登録日2011年03月05日
収録データベースJASI

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