中部山岳地域における大気中エアロゾル成分濃度の季節変動

中部山岳地域における大気中エアロゾル成分濃度の季節変動

レコードナンバー701963論文タイプ学術雑誌論文
ALIS書誌IDZZ20005079NACSIS書誌IDAN00178870
著者名薩摩林 光
川村 実
鹿角 孝男
ほか4名
書誌名長野県衛生公害研究所研究報告
別誌名Bulletin of the Nagano Research Institute for Health and Pollution
発行元長野県衛生公害研究所
巻号,ページ25号, p.1-9(2003-03)ISSN03879070
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抄録高山地域におけるエアロゾル中の水溶性成分,特にSO4 2-などの二次生成物質の挙動について解析した.エアロゾルの採取は中部山岳地域の八方尾根で12時間または24時間ごとの連続採取を行い,その水溶性成分(Na+,K+,Mg2+,Ca2+,NH4+,SO4 2-,NO3-,Cl-,シュウ酸イオン)を分析した.また,同時にオゾンとSO2を自動測定機により連続測定した.Na+は秋季~春季に高く,夏季に低かったのに対し,Cl-は冬季に高く,異なる季節変動を示した.Mg2+,K+とCa2+,特にCa2+の濃度は春季に高かった.このCa2+濃度の増加は大陸からの黄砂の影響によると考えられる.二次生成物質であるSO4 2-とシュウ酸およびSO4 2-の中和成分であるNH4+の濃度は春季~夏季に高い傾向を示した.Cl-/Na+等量濃度比は海水中の濃度比に比べかなり低く,これはクロリンロス反応によるためと考えられる.K+の90%以上,Ca2+とSO4 2-の95%以上は非海塩性物質由来であり,海塩粒子の影響はほとんどなかった.八方尾根におけるSO2のSO4 2-への酸化割合は高く,夏季には0.8程度もあった.また,夏季および冬季においてはSO4 2-の濃度が高いときに,陰イオン総量が陽イオン総量より過剰になった.この差はH+によるものと考えられ,高山地帯においては光化学反応により生成した硫酸の一部がNH3などのアルカリ物質で中和されずに輸送されてくることが判明した.
索引語濃度;成分;物質;地域;性;生成;山岳;季節;変動;酸
引用文献数20
登録日2011年07月26日
収録データベースJASI, AGROLib

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