リンゴ幼樹における連続明期処理によるシンク・リミット状態での光合成速度低下の機構

リンゴ幼樹における連続明期処理によるシンク・リミット状態での光合成速度低下の機構

レコードナンバー702820論文タイプ学術雑誌論文
ALIS書誌IDZZ20004168NACSIS書誌IDAA11608561
著者名荒川 修
澤田 信一
成ゆう厚
書誌名園芸学研究
別誌名Horticultural research (Japan)
発行元園芸学会
巻号,ページ3巻・ 4号, p.393-398(2004-12)ISSN13472658
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抄録鉢植えのリンゴ幼樹を用いて、シンク・リミット状態における光合成速度低下の機構について解析した。3日間の連続明期(CL)処理によって、光合成速度は38%、気孔コンダクタンスは58%、細胞間隙CO2濃度は9%、それぞれ低下した。同時に葉内デンプン含量は対照樹の2.8倍に増加した。従って、CL処理によって、リンゴ幼樹はシンク・リミット状態になった。しかし、その後の1日の連続暗期(CD)処理によって、光合成速度、気孔コンダクタンス及び細胞間隙CO2濃度はほぼ回復した。同時に、葉内デンプン含量は大きく減少し、対照樹とほぼ同じになった。従って、その後のCD処理によって、リンゴ幼樹はシンク・リミット状態から解除された。3日間CL処理した樹における光合成A-Ci曲線の初期勾配は対照樹に比べて17%低下した。その後の1日CD処理により、A-Ci曲線の初期勾配は完全に回復した。しかし、3日間CL処理した樹のRuBPcase活性及び量はあまり変化しなかった。これらの結果より、CL処理によってシンク・リミット状態に置かれたリンゴ幼樹の光合成速度の低下、すなわち、カルボキシレーション効率の低下は、RuBPcase活性の低下よりは、むしろ気孔開度の低下に起因していたことが推察される。
索引語処理;光合成;リンゴ;幼樹;シンク;速度;気孔;機構;細胞;濃度
引用文献数25
登録日2011年03月05日
収録データベースJASI, AGROLib

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