ヒストン脱アセチル化酵素の阻害剤トリコスタチンAは卵丘細胞に包まれたGV期ブタ卵母細胞のクロマチンを脱凝縮状態に逆戻りさせる

ヒストン脱アセチル化酵素の阻害剤トリコスタチンAは卵丘細胞に包まれたGV期ブタ卵母細胞のクロマチンを脱凝縮状態に逆戻りさせる

レコードナンバー710325論文タイプ学術雑誌論文
ALIS書誌IDZZ20020157NACSIS書誌IDAN10548943
著者名平尾 雄二
竹之内 直樹
志水 学
ほか3名
書誌名Journal of mammalian ova research = 日本哺乳動物卵子学会誌
別誌名日本卵子学会誌
発行元日本哺乳動物卵子学会
巻号,ページ21巻・ 3号, p.110-117(2004-10)ISSN13417738
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抄録GV期のブタ卵母細胞のクロマチンは、成長期の最後に、ゆるんだ状態から部分的に凝縮し、核小体を包む「鞘」の形態となる。この変化は、転写活性の低下と同時期に起こる。一般に細胞では、ヒストンのアセチル化の状態がクロマチンの変化と転写活性に影響する。従って、卵母細胞のクロマチン凝縮にはヒストン脱アセチル化酵素が働いている可能性がある。本研究では、その酵素の阻害剤であるトリコスタチンA(SA)で卵母細胞を処理し、脱凝縮が起こるか否かを調べた。24時間の100nM SA処理によって「鞘」の脱凝縮が誘起された。しかし、SA無添加培地に戻すと、約40%は再び「鞘」を形成した。SAと4mMヒポキサンチンで処理した結果、脱凝縮はゆっくりと、しかし確実に72時間の観察終了時まで続いた。また、SAで誘起される脱凝縮はMPF活性の阻害によるものではなかった。以上、ブタ卵母細胞で起こるクロマチン「鞘」の形成に、ヒストン脱アセチル化の関与が示唆された。
索引語卵母細胞;アセチル;酵素;ブタ;活性;処理;細胞;転写;形成;卵
引用文献数29
登録日2011年03月05日
収録データベースJASI, AGROLib

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