スプレーギクのベンチ栽培における見かけの養分吸収濃度に基づいた灌水同時施肥栽培法の開発

スプレーギクのベンチ栽培における見かけの養分吸収濃度に基づいた灌水同時施肥栽培法の開発

レコードナンバー710745論文タイプ学術雑誌論文
ALIS書誌IDZZ00015342NACSIS書誌IDAN00033029
著者名島 浩二
後藤 丹十郎
景山 詳弘
書誌名岡山大學農學部學術報告 = Scientific report of the Faculty of Agriculture, Okayama University
別誌名Scientific reports of the Faculty of Agriculture, Okayama University
岡山大学農学部学術報告
発行元岡山大學農學部
巻号,ページ94号, p.19-24(2005-02)ISSN04740254
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抄録スプレーギクのベンチ栽培において、見かけの養分吸収濃度給液法における給液のタイミングが生育と切り花品質に及ぼす影響を調査し、簡易で合理的な灌水同時施肥法栽培の開発を試みた。総施肥量(267mg/シュート)の25%を定植前に施し、残りの75%を摘心時から以下に示す4つの方法で与えた。(1)定量区:摘心後1週間毎に、栽培日数で等分した窒素7日分を給液した。灌水は、pFメーターを毎日5回確認し、pF1.8以上の時、ベンチから流れ出ない水量である10 lierを与えた。(2)定時区:これまでの実験結果から算出した見かけの養分吸収濃度および給液量に基づいて液肥を毎日午前8時に1回給液した。(3)pF区:pFメーターを毎日5回確認し、pF1.8以上の時に定時区と同じ濃度の液肥を10 lier給液した。(4)定時+pF区:定時区の2倍濃度の液肥を給液量1/2にして、毎日午前8時に1回給液し、灌水を定量区と同様に行った。さらに(5)マニュアル区:地床栽培用に作成されている既定の灌水同時施肥栽培のマニュアルに基づき、給液を行う区を設けた。各養水分管理法とも同様の生育を示し、切り花品質もほぼ同等となった。シュート当たりの総窒素施肥量は定量区では既定の267mgであり、定時区、pF区および定時+pF区においてもほぼ同量となったが、定時区ではリーチングが生じたため、19mgの窒素がベンチから流出した。マニュアル区では総窒素施肥量357mgのうち100mgが流出した。定量区、pF区および定時+pF区では栽培期間を通して土壌水分張力はpF1.5-2.0付近で推移したが、定時区では栽培前期と後期に、マニュアル区では栽培後期に2.0以上で推移し、強い水分ストレスが観察された。以上の結果から、ベンチ栽培における灌水同時施肥栽培法として見かけの養分吸収濃度を用いることは十分実用的であり、見かけの養分吸収濃度に基づいた液肥をpF値を指標に給液する方法が最も簡易な養水分管理法であり、キクに養水分ストレスを与えず、かつ余剰な養分を流出させない合理的な方法であると考えられた。
索引語栽培;濃度;養分吸収;施肥;窒素;液肥;施肥量;開発;生育;切り花
引用文献数24
登録日2011年03月05日
収録データベースJASI, AGROLib

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