ペルー・中央アンデスのプカラ村における野菜栽培

ペルー・中央アンデスのプカラ村における野菜栽培

レコードナンバー711174論文タイプ学術雑誌論文
ALIS書誌IDZZ20004775NACSIS書誌IDAN00202024
著者名藤本 彰三
宮浦 理恵
Ugas R.
書誌名農村研究
別誌名Journal of rural community studies
Nōsonkenkyu
Nōsonkenkyū
発行元東京農業大学農業経済学会→食料・農業・農村経済学会 (121号-)
巻号,ページ100号, p.142-153(2005-03)ISSN03888533
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抄録本稿は,学術フロンティア共同研究の一環として,ペルー・中央アンデスのマンタロー盆地に位置するプラカ村で実施した野菜栽培調査の結果を報告するものである。アンデス農民は伝統的には傾斜地のテラス畑で天水に依存してジャガイモ,トウモロコシ,ソラマメなどを自給用に栽培してきたが,調査村は湧水に恵まれているため灌漑畑で集約的に野菜が栽培され,重要な現金収入源となっている。近年では生産量の低下が問題になっている。本稿では64戸の農家質問票調査結果に基づいて,野菜作栽培の実態を論述した。当地の野菜栽培の特徴は輪作体型と混作方式である。輪作は地力維持を考慮して実施されている。混作としては2種類以上の野菜・ハーブを同時に同じ畝に栽培しているが,作期や背丈の異なるものを組合わせているため,合理的な土地利用方式となっている。野菜作農民はリスクの分散,忌避効果など混作の利点を承知している。化学肥料,農薬など近代的投入要因の使用状況を分析した結果,生産量低下はグアノ肥料の使用中止による窒素とリン酸の不足によると考えられた。農薬の散布量も少なかった。それは混作による成果の一部とみなすこともできるが,むしろ農家の経済的困窮に起因すると考えられた。すなわち,近代的技術が導入されているが,投入水準の低さが生産性を低迷させているといえよう。しかし,混作を慣行とする当地では,化学合成資材の使用を抑制した野菜栽培方式として奨励することが可能であると考えられた。生産性の向上のためには,混作の科学的研究と施肥技術の改良が重要である。
索引語野菜;栽培;方式;調査;農民;畑;農家;輪作;農薬;投入
引用文献数11
登録日2011年03月05日
収録データベースJASI, AGROLib

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