有明海奥部における貧酸素水塊の発生とその防止対策

有明海奥部における貧酸素水塊の発生とその防止対策

レコードナンバー711983論文タイプ学術雑誌論文
ALIS書誌IDZZ00015097NACSIS書誌IDAN0009670X
著者名瀬口 昌洋
郡山 益実
Dantje M.J.
ほか2名
書誌名佐賀大学農学部彙報
別誌名Bulletin of the Faculty of Agriculture, Saga University
発行元佐賀大学農学部
巻号,ページ90号, p.63-76(2005-01)ISSN05812801
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抄録本研究では、有明海奥部で頻発する貧酸素水塊の発生メカニズムを明らかにすると同時に、その防止対策について考察するために、1観測地点での海底付近における潮流や水質の現地観測と水理実験が行われた。2004年5月22日-6月26日における観測結果より、海底付近のDOの時間的変動と潮位変動の間の密接な関連性が明らかにされた。すなわち、DOは大潮時に増加し、小潮時に減少した。観測期間中の小潮時において、DOは約1mg/lまで低下し、海底付近で貧酸素水塊が観測された。また、DOと流速あるいは水温の間には正の相関が、またDOと塩分濃度の間には負の相関があった。重回帰分析によりDOと上記の3因子の間の関係式が得られた。これらの結果より、海底付近の海水の撹拌と混合は、その密度成層化や貧酸素水塊の発生に大きく影響していると考えられた。海底付近の海水の撹拌と混合能力を高めるための3タイプのブロックの模型が作られ、実験水路底に設置された。そして、往復流における各ブロックの流れ特性に及ぼす影響が実験的に検討された。その結果、各ブロックの流速分布や乱れ特性への影響が明らかにされた。また、aylorの乱流拡散理論より、各ブロックの周りの拡散係数や渦の代表時間スケールが算出され、両者の分布が明らかにされた。染料トレーサー法を用いた各ブロックの回りの流れの可視化により、凹面状ブロックは他のブロックよりも水底付近の水の撹拌と混合するうえで効果的であると考えられた。
索引語観測;海底;酸素;水塊;発生;混合;防止;対策;変動;流速
引用文献数7
登録日2011年03月05日
収録データベースJASI, AGROLib

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