胚移植後にプロジェステロン製剤を膣内留置した受胚牛の受胎成績に関する検討

胚移植後にプロジェステロン製剤を膣内留置した受胚牛の受胎成績に関する検討

レコードナンバー712637論文タイプ学術雑誌論文
ALIS書誌IDZZ00009417NACSIS書誌IDAN10075105
著者名佐々木 恵美
長谷川 清寿
安部 亜津子
ほか1名
書誌名島根県立畜産試験場研究報告
別誌名Bulletin of the Shimane Prefectural Animal Husbandry Experiment Station
島根畜試研報
島根県立畜産試験場研究報告
発行元島根県立畜産試験場
巻号,ページ38号, p.14-17(2005-03)ISSN09146296
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抄録胚移植(E)による優良子牛の生産体系への技術応用を目指して、移植後の受胚牛へのCIDR留置について、受胚牛における血中ホルモン動態、ならびにCIDR処置が受胎成績に及ぼす影響を調査し、その処置効果を検討した。交雑種受胚牛(n=4)に1胚を移植(Day7)、その直後からCIDRを腔内留置、14日後(Day21)に抜去して、血中ホルモン動態を調査した結果、受胎牛(n=2)の血中プロゲステロン(P4)濃度は、Day7では5.6および8.3ng/mL、Dayl4-21では9.0ng/mL以上を維持し、CIDR抜去翌日(Day22)に一過性の低下がみられたものの、Day24-30では5.0ng/mL以上のレベルで推移した。不受胎牛(n=2)のP4は、Day7では5.0および6.5ng/mL、Day17時点で5.0ng/mL以下に、さらにDay22にはl.0ng/mL以下に低下、発情徴候が認められた。また、交雑種受胚牛(n=69)を対象として、受胎成績(Day30、Day60)を調査した結果、CIDRを留置した試験区(n=24)の受胎率(58.3%、50.0%)は、対照区(n=45)の受胎率(46.7%、42.2%)と比べて高い傾向であった。同時に、Day30時点で明らかに不受胎と診断した受胚牛について発情再帰を調査した結果、試験区(n=10)の再帰率(70.0%)は対照区(n=24)の再帰率(70.8%)と同等であった。発情再帰までの所要日数(平均±標準偏差)をEの起点となった発情日(Day0)から算出したところ、試験区(23.0±2.5)と対照区(20.8±2.6)では有意差が認められなかった。今後一層の検討を要するが、移植直後の受胚牛へのCIDR膣内留置は、妊娠維持に対する悪影響を認めず、むしろ受胎率を向上させる可能性があることが示唆され、不受胎牛においては極度の発情延長を来たさないことが明らかとなった。
索引語受胎;発情;移植;胚移植;ホルモン;動態;交雑;種;製剤;子牛
引用文献数22
登録日2011年03月05日
収録データベースJASI, AGROLib

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